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8.困った時は

パソコンを使っていて、思うように操作できなくなることは珍しくありません。そういう時に、なぜ操作できないかが早くわかれば、あわてることもないし、パターンを覚えてしまえば、次に同じような状況になった時困ることはありません。ここではそういう場面について、判断するための材料の見つけ方、対処の仕方について説明します。

 
これにはいろんな原因があります。些細なことから相当シビアなものまで。わかっているものを一つずつ書いてみます。

・ノートパソコンなどでは、メインの電源スイッチ(スライド式のものが多い)と、電源ボタンが別になっているものがあります。パソコンを移動させたり、長い期間使用しない時は電源スイッチを切っておく方が安全なので、メインスイッチを切っている場合があります。このスイッチを確認してください。

・ACアダプターなしで長い時間使用していて、バッテリー切れの時もあります。このときは、ACアダプターをつないで起動すればいいです。

・これ以外の時は、故障の可能性があります。

☆真っ黒の画面に英語が2行ぐらいある、または白いアンダーバー一つだけ見えている時は、フロッピーディスクが入ったままになっていないか見てください。もし入っていたらそれを出して、矢印キーを押してください。(矢印キー以外のキーは押さない方が無難です。これ以外は、何らかの意味のある信号をパソコンに伝えることがありますので。)

☆真っ黒のまま、または白いアンダーバーだけの時は、故障の可能性もあります。一度電源を切って再起動してみましょう。(電源を切る時は、電源ボタンを押しますが、数秒押し続けないと切れないこともあります。) Safeモードで起動することができたら、そのまま「再起動」して下さい。

何か止まっているソフトがあるようなので、取りあえず、「4)D.強制終了」を試してみます。うまくいかなければ、上のB.の2項めと同様に、電源を切って再起動します。

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☆文字は文字入力カーソルが「点滅」している場所に入力される。
☆文字入力カーソルは、マウスクリックや矢印キーで移動することができる。
☆「ひらがなを入力するには、文字入力バーが「あ」の時。(IME 全角 A の時は、「ひらがな」キーで「あ」に戻る、マウスでツールバーをクリックしなくてよい)
☆日本語のオン/オフは、半角/全角キーで切り替えることができる。(マウスでツールバーをクリックしなくてよい)
☆段落記号(改行マーク)も一つの文字と同様、削除(Delete)できる。
☆未確定状態ではスペースの挿入はできない。:スペースキーの意味が異なる。
☆スペースも1文字。
☆消しながら戻るのは Backspaceキー、カーソルの後ろを消すのは Deleteキー。
☆入力した文字列は有効活用。(挿入、移動、再変換ができる。消さなくてよい)

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キーボードからの操作は、アクティブウィンドウに対して行われます。まず、操作したいウィンドウがアクティブかどうか調べてください。アクティブでない時は、マウスでクリックするなどしてアクティブにします。( 6.1) アクティブウィンドウ

次に、文字は文字入力カーソル(点滅する縦棒)のある場所に入力されます。入力したい場所にこのカーソルが点滅しているかどうか見てください。カーソルがあっても点滅していなければ入力できません。通常は目的の場所をマウスでクリックすることで解決できます。

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文字入力する時は、文字入力ツールバーを見れば、どんな文字が入力されるかわかります。日本語入力システムは、ATOK(エイトック)と呼ばれるものと、IME(アイエムイー)と呼ばれるもののどちらかを使っている場合がほとんどで、それぞれ以下の文字入力ツールバーを持っています。

ATOK14
 
IME2000
 
どちらも一番左の「あ」の文字が日本語入力状態であることを示しています。ひらがなにならない時は、ここを確認してください。

「半角/全角」のキーを押す(または、Altキーを押したままこのキーを押す)と、日本語入力のオン/オフを切り替えることができます。日本語入力オフの時は、通常では英小文字が入力されます。日本語入力オンの状態で、キーを押してもひらがなにならない時はこの「あ」の字が「ア」や、「A」になっていたりします。元のひらがなに直すには、マウスでこの「あ」の場所をクリックして「ひらがな」に直すのがわかりやすいやり方ですが、それぞれの日本語入力システムで、キー操作で直す方法が用意されています。

ローマ字入力と仮名入力、英小文字と英大文字についても、ツールバーの表示を見ればどちらが使われているかわかります。これらの切り替えをキーで行う方法も、文字入力システムによって異なりますが、いずれもその表示をマウスでクリックすることで切り替えることができます。

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パソコンで何か行う時の基本は、「何」を「どうする」の順番です。

「何」を、に当たる部分を「選択する」と言います。ドラッグやクリックで画面表示を変えることです。「選択」すると「反転」といってアイコンなどは表示が青く変わります。文字列などでは、色が反対(白地なら黒地に、黒い字なら白い字に)になります。枠を選択すれば、ハンドル(周囲にある通常8個の小さい□)が表示されます。「選択」の操作に対し、表示を変えることで、パソコンが「これでいい?」と返事をしている、と考えることができます。この返事に適切に答えを返すことが、パソコン操作の基本なのです。また、この返事を正確に読みとることが大切です。「選択」の仕方が違っているかも知れません。パソコンとの会話は慣れることが一番です。根気よく付き合いましょう。

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枠に対して何か操作したい時、たとえば、削除したい、色を塗りたい、線の太さを変えたい、などという場合は、枠操作のウィンドウを出す場合が多いです。ただし、枠の上で右クリックやダブルクリックで出せば問題ないのですが、ツールバーやメニューから出そうとすると思ったようにならないことがあります。(ほしい機能の色が薄くなっていて使えない、など)これは、パソコンが目的の枠を見ていないためです。また、右クリックする位置も、枠の外では目的のウィンドウを表示できません。そのときのマウスカーソルの形によって、枠の上といえども、右クリックで出てくるメニューは異なることがあります。

枠に何かしたい時は、まずその枠をクリックしてハンドルをつけ、パソコンにどの枠かを示してやる必要があります。(「選択」する)

ハンドルが表示されている状態でも、パソコンが見るものは一つとは限りません。もしその枠がテキストボックスだったりすると、クリックしてハンドルが表示された状態が、枠操作の状態なのか文字入力状態なのかで、次の操作に対するパソコンの対応が異なってきます。

これは、クリックする時のマウスカーソルの形を注意していれば、解決します。マウスカーソルが枠を示している(白い矢印に縦横の小さい矢印がついている、とか、白い矢印に枠を示す四角がついてる、など)場合には、クリックすると「枠」そのものが選択されます。枠が選択されている時には、文字入力カーソルは表示されません。また、マウスカーソルが大文字のアイ(I)の形の時にクリックすれば、その結果は文字入力待ちの状態になって、文字入力カーソルが点滅します。この、文字入力待ち状態では、枠(テキストボックス)を削除(Deleteキーなどで)することはできません。

選択した枠の性質(「書式設定」や「プロパティ」で示される)によって、現れるハンドルの種類がいくつかある場合(アプリケーションによる)もあります。パソコンの「これでいい?」の返事の意味を早くわかってあげましょう。
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動かない、といっても症状は様々です。

作業中に、突然パソコンが反応しなくなることはまれではありません。こうなると、作業中の保存していないデータはあきらめなくてはなりません。何時間もかけて作ったデータが、振り出しに戻ってしまいます。従って、パソコンでの作業については、頻繁に上書き保存して、不慮の事態に備えておく必要があるわけです。

時には、未保存の作成データだけでなく、「開い」たもとのファイルまで消えてなくなってしまうことまであります。これをあらかじめ防ぐことはできないので、大切なデータは頻繁にパソコンの外(例えばCD-RやMOなどのメディア)にバックアップを取っておく他はありません。

上書き保存やバックアップはよくパソコンを使う人にとってはもう常識ですが、少々面倒でも意識してまめに行いましょう。特に上書き保存は、ショートカットキー(Ctrl+S)を使うと便利です。

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このときは、もしかするとパソコンはまだ考えている最中かもしれません。もうしばらく待ってみましょう。5,6分待ってみても同じなら、そのとき動かしていたアプリケーションを強制終了します。(→D.

パソコンが考えているのかどうかの一つの目安として、ハードディスクのアクセスランプがあります。これは、パソコンのCPU(『頭』に当たる部分)が、ハードディスクのデータを読んだり書いたりして作業中である時に点滅します。これが点滅している時に電源を切ったり強制終了すると、最悪パソコンを壊してしまうかも知れませんので、十分注意してください。(アクセスランプについては、ハードディスクに限りません。フロッピーディスクその他すべて同じに考えられます。)

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これは、大きく分けて二つ考えられます。

一つは、インターネット環境にない場合。つまり、「繋がっていない」状態です。電話線、あるいはLANに接続するためのケーブルなりカードなりが装着されていなかったり機能していなかったり、あるいはモデムやルータといった機器の動作がよくない場合が考えられます。これらの機器では、インターネットと正しく情報をやりとりしている場合に点滅するランプがついていますので、動作しているかどうかがわかります。ページが見つからない、という意味の画面が出ます。

もう一つは、「繋がっている」状態なのに画面が出ない場合ですが、これにはいくつかのケースが考えられます。ひとつは、例えば pdf ファイルや、動画などを画面に表示する、プラグインと呼ばれるプログラムが必要とされていて、そのプログラムがパソコンになかったり、あるいはインターネット上での最新版よりそのとき使っているものが古い場合によく起こります。パソコンは自動的にこれらのプログラムの最新版を入手できる場所に接続し直して、チェックをしているのです。こういう時は、しばらく待つと、新しいプログラムを取り込みますか?といった画面が出ます。

また、表示しようとした画面のアドレス(URL)が存在しない場合にも、パソコンは考え込んでしまいます。このときには、ブラウザ(Internet Exploreなど)の端に「考え中」の印(Windows のマークと地球儀など)が動いていて、画面の下には青いバーが伸びつつある状態です。しばらくすると「ページが見つかりません」などという画面が表示されます。このときは、リンクが間違っていないか、アドレスの記入ミスはないか見てみましょう。

また、「ページが表示されました」となっているのに、画面が真っ白で何も表示されない時。これは、ブラウザのバージョンが古い(と言うか、表示したかったページがブラウザのバージョンや種類と合っていなかった)状態です。ブラウザを最新版にするか、別のブラウザで見てみましょう。

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アプリケーションが止まってしまって、何も操作できなくなった時は、そのアプリケーションを終了させるしかありません。これを「強制終了」といいます。何もアプリケーションを実行していないように見えても、パソコンのなかではいろいろなプログラムが複数動いているのが通常の状態です。この中のどれかが異常を起こしていれば、やはりパソコンは止まってしまいます。

やり方は、キーボードから三つのキーを同時に押します。同時とは言いましたが、先の二つを押したまま、三つ目を押す、という形になります。三つのキーとは、順に、Altキー、Ctrlキー、Deleteキーです。

このキーを押すと、画面に「プログラムの強制終了」のようなウィンドウが現れます。(押してからしばらく時間がかかります) この中から終了させたいプログラムを選んで「終了」をクリックするのですが、問題のプログラムには、「(応答なし)」と表示されているはずです。もし、「(応答なし)」のものがない時は、まだアプリケーションが動いていて、考え中かもしれませんので、もう少し我慢して待ってみましょう。(プログラムの終了を「キャンセル」する)

ここで「終了」をクリックすると、しばらくしてまたもう一つ「終了」の画面が出るので、これを「終了」すれば、該当のプログラムを終了させることができるはずです。

実際にはすんなり終了できることはまれですし、仮に終了させることができたとしても、残ったプログラムに影響を残していることが多いです。従って、最終的には電源ボタンを押してパソコンを終了させるか、もう一度三つのキーを押してパソコンを再起動させることになることは覚悟しておきましょう。そうでなくても、何かプログラムを強制終了させた時には、スタートボタンから「再起動」させることをお薦めします。パソコンは起動する時に、すべての設定をチェックして最適な状態にしています。

電源ボタンで終了させた時は、念のためもう一度電源を入れて、正常に立ち上がることを確認しておきましょう。

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