いまさらマウスの持ち方なんて、と思われるかもしれませんが、快適に操作するためには、マウスの持ち方一つもおろそかにできません。ちょっとご自分の持ち方をチェックしてみましょう。
一般的なWindowsマウスにはボタンが二つあります。このボタンを通常人差し指と中指とで押して使います。この、ボタンを押す指の形は、伸びていてはやりにくいです。卵を軽く握った時のように、指は曲げて使いましょう。曲げて使うためには、マウスを持つ時に、「ネズミ」を追いかけて後ろからつかむ形ではなく、上から鷲づかみにする形にします。指全体がマウスにくっついていては、ボタン操作がしにくくなります。マウスにさわっているのが、手のひらの手首側と指先だけ、という形が快適なマウス操作につながります。マウスを持つには残った3本の指のうち、親指と小指で、両側から挟み込むようにします。(薬指は小指に添えてもいいですが、浮かせている方が使いやすいでしょう。)マウスを机上で滑らせるのは、この2本の指だけです。(ちなみに、ほとんどの場合マウスパッドはかえって邪魔になります。試しにマウスパッドを外してみてください。普通の木の机ならパッドは不要です。)
手首は必ず机につけておいてください。手首が浮いているとマウス操作はとても難しくなります。机の上に余裕があれば、肘から手首までを机につけていると楽です。つまり、マウスは机の端ではなく、奥の方で使った方が楽、ということです。
※手の小さい小学校低学年の子どもたちでは、手首を机につけると指がボタンに届きません。こういう時は、手首を机につけることはあきらめて、肘だけでも机につけておきましょう。
マウスでパソコンを自由自在に操っている人の手元をちょっと見てみましょう。きっと指は曲げているはずです。また、よく見ると、手首は机についています。
「押す」と書きましたが、実際には「押す」のは「ドラッグ」の時です。通常の「クリック」は、「素早く押して離す」です。この、素早く、というのは、だいたい0.3秒以内で、これ以上長い間押していると、ドラッグと見なされます。押した時と離した時とでマウスポインタが動いてしまうと、ドラッグになります。特に、慣れないうちは「右クリック」(右側のボタン、中指で操作する)が「右ドラッグ」になりがちなので、注意しましょう。(ボタンを離した時に、「ここにコピー・ここに移動・・」などと表示された時は、右ドラッグになっています。マウスを左手で操作する人は、左右のボタンの意味を取り替えることができますが、ここでは右手で操作する時のことを考えて書いています。)
ドラッグした時に、マウスを移動させる場所が足りなくなったら(机の端に行ってしまった、マウスパッドが足りない、など)マウスのボタンを離さずにマウスを持ち上げて、机(パッド)の中に戻してドラッグの続きをします。ボタンを離してしまうとそこで「ドロップ」(ドラッグした後でマウスのボタンを離すことを、ドロップ、と言います。引きずって-drag-きたものを「落とす」ことです。)したことになり、予期せぬ出来事が起こることもありますので、くれぐれもボタンは目的の場所になるまで離してはいけません。もし、どうしても離したくなった時は、ボタンを離さずそのままもとの場所までドラッグで戻してから離しましょう。
マウスの操作には、クリック・ドラッグ・ダブルクリック、右クリック、右ドラッグ以外にも、トリプルクリックやダブルクリック&ドラッグ、などという操作もあります。マウスの持ち方一つで、思うようにパソコンが反応するようになってきますので、練習してみる価値はあると思います。
※ついでに言えば、キーボードを打つ時も「素早く押して離」さなくてはなりません。「押し」てしまうと、「うち続けた」ことになり、同じ文字(機能キー)をたたき続けたような動作をしてしまいます。
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