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4.マウスを使った会話
マウスを語らずしてパソコンを語ることができないくらい、マウスはパソコンにとってなくてはならないものです。タッチパッドといって、マウス(ネズミ)の形を取らないマウスも一般的になってきましたが、いずれもパソコン操作の上で欠かすことのできないものです。ここでは、一番普通のマウスについてお話しします。

マウスは、パソコン操作が誰にでもわかりやすいように、と開発されたものですが、実は、マウスでパソコンを快適に操作するのはかなり技術のいることなのです。わかりやすい、ということと、操作しやすい、ということは違います。初心に帰って、マウスを見直してみましょう。
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いまさらマウスの持ち方なんて、と思われるかもしれませんが、快適に操作するためには、マウスの持ち方一つもおろそかにできません。ちょっとご自分の持ち方をチェックしてみましょう。

一般的なWindowsマウスにはボタンが二つあります。このボタンを通常人差し指と中指とで押して使います。この、ボタンを押す指の形は、伸びていてはやりにくいです。卵を軽く握った時のように、指は曲げて使いましょう。曲げて使うためには、マウスを持つ時に、「ネズミ」を追いかけて後ろからつかむ形ではなく、上から鷲づかみにする形にします。指全体がマウスにくっついていては、ボタン操作がしにくくなります。マウスにさわっているのが、手のひらの手首側と指先だけ、という形が快適なマウス操作につながります。マウスを持つには残った3本の指のうち、親指と小指で、両側から挟み込むようにします。(薬指は小指に添えてもいいですが、浮かせている方が使いやすいでしょう。)マウスを机上で滑らせるのは、この2本の指だけです。(ちなみに、ほとんどの場合マウスパッドはかえって邪魔になります。試しにマウスパッドを外してみてください。普通の木の机ならパッドは不要です。)

手首は必ず机につけておいてください。手首が浮いているとマウス操作はとても難しくなります。机の上に余裕があれば、肘から手首までを机につけていると楽です。つまり、マウスは机の端ではなく、奥の方で使った方が楽、ということです。

※手の小さい小学校低学年の子どもたちでは、手首を机につけると指がボタンに届きません。こういう時は、手首を机につけることはあきらめて、肘だけでも机につけておきましょう。

マウスでパソコンを自由自在に操っている人の手元をちょっと見てみましょう。きっと指は曲げているはずです。また、よく見ると、手首は机についています。

「押す」と書きましたが、実際には「押す」のは「ドラッグ」の時です。通常の「クリック」は、「素早く押して離す」です。この、素早く、というのは、だいたい0.3秒以内で、これ以上長い間押していると、ドラッグと見なされます。押した時と離した時とでマウスポインタが動いてしまうと、ドラッグになります。特に、慣れないうちは「右クリック」(右側のボタン、中指で操作する)が「右ドラッグ」になりがちなので、注意しましょう。(ボタンを離した時に、「ここにコピー・ここに移動・・」などと表示された時は、右ドラッグになっています。マウスを左手で操作する人は、左右のボタンの意味を取り替えることができますが、ここでは右手で操作する時のことを考えて書いています。)

ドラッグした時に、マウスを移動させる場所が足りなくなったら(机の端に行ってしまった、マウスパッドが足りない、など)マウスのボタンを離さずにマウスを持ち上げて、机(パッド)の中に戻してドラッグの続きをします。ボタンを離してしまうとそこで「ドロップ」(ドラッグした後でマウスのボタンを離すことを、ドロップ、と言います。引きずって-drag-きたものを「落とす」ことです。)したことになり、予期せぬ出来事が起こることもありますので、くれぐれもボタンは目的の場所になるまで離してはいけません。もし、どうしても離したくなった時は、ボタンを離さずそのままもとの場所までドラッグで戻してから離しましょう。

マウスの操作には、クリック・ドラッグ・ダブルクリック、右クリック、右ドラッグ以外にも、トリプルクリックやダブルクリック&ドラッグ、などという操作もあります。マウスの持ち方一つで、思うようにパソコンが反応するようになってきますので、練習してみる価値はあると思います。

※ついでに言えば、キーボードを打つ時も「素早く押して離」さなくてはなりません。「押し」てしまうと、「うち続けた」ことになり、同じ文字(機能キー)をたたき続けたような動作をしてしまいます。

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マウスを動かすと画面のなかで動く、小さい絵のことをマウスポインタと言います。この小さな絵の形は、とても大切な意味を持っています。パソコンが、クリックなどのボタン操作が、何に対して行われたと見るかを示しているのです。また、言い方を変えれば、そのときパソコンがマウスを通して何を見ているか、を示しています。お絵かきソフトなどでは、今選ばれているツール(道具)も表しています。

ドラッグする時などでCtrlキー(コントロールキー)を押すと、マウスポインタに“+”記号がつくことが多いですが、これは「コピー」の意味になります。このときの「コピー」は、メニューやツールバーで行う「コピー」とは異なり、コピー元のデータはクリップボード(9.おまけ)に格納されません。ドラッグする対象が元のところに残り、ドロップしたところにも同じものが現れる、という意味です。

インターネットを見ている時には、マウスポインタが指さす形になればハイパーリンクがあることがわかります。ここでクリックすれば別のページに移動できます。また、文字入力の形(I)になれば、文字列をコピーすることができる、と取ることができます。(ドラッグすると「選択」できる)

マウスを使って何かをしたい時には、このポインタの形に十分注意しましょう。いつもこの形を気にする習慣をつけておくだけで、パソコンと会話することが上手になってきます。特に、枠操作などでは、少しマウスがずれただけで同じクリックでも全く異なった結果になることがあるので、マウスポインタの形には十分注意して操作しましょう。

マウスアイコンが砂時計の形の時は、パソコンが何か考え事をしている、という印です。返事ができるようになるまでしばらく待ってあげましょう。いくら待っても返事がない時は、考えに詰まってしまったらしいので、助けてあげましょう。(8.困った時は
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これはどういうことかと言いますと、パソコンがマウスポインタを通して見ているのはたった1点だということです。

左上向きの白い矢印の形がもっとも一般的なマウスポインタの形ですが、このときは矢印の先端です。砂時計のように、点対称の形をしている時は、その対称の中心、つまりマウスポインタの形の中心です。お絵かきソフトなどで「塗りつぶし」の形である、ペンキの缶からペンキがこぼれている絵の時は、そのこぼれているペンキの先端です。

このように、ポインタの形は様々ですが、いつも注目するところは1点だけです。

このことがわかっていれば、クリックしたつもりが思った通りにパソコンが動かない、ということにはなりません。また、小さいアイコン(色の選択やハンドルなど)をマウスで操作する時には、ボタンを押す位置が少しでもずれると目的の操作になりません。このためにも、先に書いたように、マウスを「操作しやすいように持つ」ことが大切なのです。

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