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2.授業でパソコンを使う時の注意
まず、先生はとりあえずこの稿をお読みいただき、「仲良くなる」ということはどういうことなのか、よくご理解ください。そして、実際に先生方がパソコンと仲良くなって下さい。

子どもが行き詰まって「せんせーい!」となったとき、その行き詰まった理由が先生にすぐわかったとしても、決して先生が手を出して無言で解決してしまってはいけません。画面を一緒に見て、今パソコンはこういうふうに言っているんだから、こう答えてあげなくてはいけないね、と子どもにわかるように説明して、実際の操作は子ども自身がするようにしてください。こうすることで、次に同じ状況になった時、子どもは自分で解決できるようになってきます。もちろん、やむを得ず強制終了、なんてケースもまれではありませんので、臨機応変に対応してください。

こういう時の便利な操作は、ESCキー(逃げるボタン、「キャンセル」の意味。意図しないウィンドウ:ダイアログボックスなどが出てきた時に消すことができる。誤って右クリックしてしまった時に多い。)と元に戻す(Ctrl+Z)です。これでほとんどの状況は解決できます。子ども自身がこの操作とその意味を覚えてしまえば、「先生コール」はずっと減ります。

パソコンを使っていて、そのもっとも便利なところは、この「元に戻す」と、もう一つ、一度作ったデータの再利用です。わかりやすい例では、文字入力の場合。子ども達は、間違いに気が付くとあっという間にBackspaceキーでそこまで戻ろうとします。せっかく入力した文字列を消すことはない、ということを習慣として覚えるよう指導しましょう。消しゴムを使わずにすむことは、パソコン操作でのもう一つ便利なことです。文字入力になれていないのに、せっかく入力した文字列を消してしまうことは、子ども達にとってかなりストレスのかかることですから、入力し直す必要はない、ということをしっかり身につけさせておきましょう。

ページ設定で用紙の大きさを決め忘れた時も、作ったデータはそのまま利用できます。くれぐれも、最初から作り直すという無駄とストレスを子ども達に強要しなくてすむようにしてください。

最後になりますが、パソコンが道具として生きてくるためには、それなりのお作法があります。これらのお作法はきちんと守れるように常に注意していてください。

☆ 起動と終了はちゃんときまりを守ってする。(CDのイジェクトボタンを押すつもりで電源を切ったりしがち。終了もきまり通りに行う。万が一アクセスランプ点滅中に電源ボタンを押したら、重大な障害にもつながる。)
☆ アクセスランプの点滅中は絶対に取り出さない。(CD、FD、そのほか何でも。最悪、メディアだけでなくパソコン破壊にもつながる。)
☆ インターネット接続中などでダイアログボックスが表示されたら、必ず先生に連絡する。(勝手にダウンロードしたりしないように。)インターネット以外のアプリケーションでも、知らないウィンドウが開いた時は、勝手な判断で操作しないように。
☆ 保存する時は、保存する場所を確認する。(ファイルサーバに保存させるつもりが、個々のMyDocumentsに保存される。)
☆ 保存する時は、ファイル名を確認する。(一覧で友達のファイル名をクリックしてしまい、そのファイル名で保存、友達のファイルに上書きしてしまう。)

正しく使うことができればこれほど使い勝手のいい道具はありません。是非ともみんながパソコンと仲良くなって、一緒にいろんなことができる仲間になれるよう、がんばりましょう。
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