パソコンの中に、「クリップボード」という場所があります。これは、パソコンにたった一つ、どのアプリケーションにも属さない外側にあります。「コピー」というのは、「なにか」をこのクリップボードに格納することです。「なにか」は、もとの場所に残っています。言い方を変えれば、クリップボードに格納したのと同じものを、もとの場所にも置いておく、と言うことです。
「コピー」と似たものに「切り取り」があります。こちらは、もとの場所を空っぽにします。
クリップボードには、ほとんど<何でも>格納することができます。文字列、画像、枠、ファイル、フォルダ、何でもです。ただし、たった一つしか格納することはできません。なにか格納する(コピーまたは切り取り)と、前に格納したものは消えてしまいます。
クリップボードから出すのが「貼り付け」です。場所を指定して「貼り付け」ると、指定した場所にクリップボードの中にあったものが現れます。
ここで面白いのは、貼り付けてもクリップボードの中身は変わらずに残る、と言うことです。従って、何度でも同じものを貼り付けることができるのです。
注目すべきなのは、クリップボードがアプリケーションの外にある、ということです。つまり、あるアプリケーションの「なにか」を、他のアプリケーションに「貼り付け」る事が出来る、という点です。ほとんど何でも、クリップボードを使えばアプリケーションを越えて複製・移動させることができます。
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