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7. 付録 〜日本語入力でのショートカットキー・キー操作〜
タッチタイピングになれてくるにつれて、快適に文字入力している最中に、いちいちマウスに手をやることがだんだんうっとうしくなってきます。文字入力に関しても、たくさんのショートカットキーが用意されています。
ここでは、代表的な二つの日本語文字入力であるATOKとIMEで共通に使うことのできるショートカットキーを紹介します。あわせて、それぞれ独自のショートカットキー(文字確定後であれば、一太郎とWordにそれぞれ当てはまる処理になります。)も紹介します。
なお、各々無数のショートカットキーを持っているので、ここで紹介できるものはほんの一部ですが、ここにあるものを使いこなすだけでも、遙かに今までより文章作成が快適になります。また、同じ機能を持つショートカットキーが複数あることもあります。是非たくさん使って、さらに新しいショートカットキーも開拓してください。
日本語入力を「見ないで打てる」には、キー入力だけでなく、ショートカットキーをいかに有効に使えるか、も大切なポイントです。逆に、ショートカットキーを使うメリットは、タッチタイピングができると大いに拡大します。どちらもがんばってください。
日本語の文字入力が快適に行える、ということは、思いうかんだ文章がすぐに活字になる、ということで、文筆活動そのものがスムースに行える、ということです。
ここで、あえて「日本語の」というのは、キー入力に加えて、変換までも快適に、という意味です。キー入力がいかに速くても、変換でもたもたしていたのではせっかく浮かんだよい文章も消えてしまいます。この、変換に威力を発揮するのがショートカットキーです。また、文筆活動で必要不可欠なのが、文字列の選択、移動、コピー・貼り付け、カーソル移動や入力辞書の活用などで、これらにも便利なキー操作がたくさん用意されています。一般的なWindowsキー操作もほとんど有効なので、試しに使ってみることもよいことです。
Wordで有効なキー操作は、ExcelなどのMicrosoft Officeアプリケーションでも同様に使えるものが多いということも知っておきましょう。
(ここでは、一太郎11:ATOK14、Word2000:IME2000を基準にしています)
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キーボードから文字を打つと、画面にはひらがなが表示されます。カタカナ言葉や、英単語などを入力したいときに、マウスで入力文字を変えてから文字を打つケースがよくありますが、以下に示すようなショートカットキーでひらがなを目的の文字種に変換する方が、慣れてくると遙かに快適に文章作成ができます
また、変換キー(一般的にはスペースキー)を押すタイミングは、単語単位ではなく、文節単位(テニヲハ付き)や、文単位(句読点付き)にします。
Ctrl+M : “Enter”(確定) 未確定文字のあるときに使うと、Enterキーを押したのと同じ動きになります。
未確定文字がないときは、一太郎では同様にEnterキー、Wordではインデント+になります。
Ctrl+H : “Backspace”(戻って消す、変換を元に戻す) 未確定文字に対してBackspaceキーの機能。(下記 ATOKとIMEの項参照)
未確定文字がなければ、一太郎では同様にBackspace、Wordでは「検索と置換」のウィンドウが開きます。
Ctrl+U,I,O,P : “F6,F7,F8,F9”(ひらがな、カタカナ、半角、全角英数)に対応しています。入力した文字列を、それぞれの文字に変換しますが、カタカナ変換は、2度押すと最後の文字はひらがなに、3度押すと最後から二つの文字はひらがなに、と順次後ろからひらがなが増えます。また、全角英数では、押すたびに大文字小文字が切り替わります。半角英数にするには、全角英数を押してから半角を押します。半角だけ押すと、半角カタカナになります。
Ctrl+N : “部分確定” 文章を一度に変換したとき、はじめの文節(変換対象になっている)から順に確定するときに使います。
Ctrl+K,L : “文節区切りの変更、カーソル移動” 変換キー(スペース)を押した後では、変換対象になっている文節の長さを短くしたり(K)、長くしたり(L)します。
また、変換前の状態のときは、文字入力カーソルを移動することができます。(入力文字の間違いを直すことができる。)
Ctrl+Backspace : 確定直後に押せば、確定前の状態になります。(再変換ができる。)
(マウスで)変換候補のウィンドウの終わりに並べ替えアイコンがあります。これをクリックすると、変換候補が、学習順、先頭文字(最後の文字:ATOKのみ)で並べ替えて表示されます。
数字キー : 変換候補からの選択 変換候補のウィンドウが表示されているとき、目的の変換候補に付いた番号のキーを押します。(確定)
Alt+「ひらがな」 : ローマ字入力と仮名文字入力の切り替え
<ATOKの場合>
Ctrl+H : “Backspace”ですが、変換中に押すと、すべての未確定文字が変換前の状態に戻ります。
Esc : 確定前の文字がすべてなくなります。
Ctrl+J : 入力された文字を変換しようとすると日本語としておかしくなるとき、そのおかしいと思われた場所(入力ミス)にカーソルを移動します。変換前でも変換中でも使えます。
Ctrl+@ : “F10”(半角英数) 続けて押すと大文字小文字が変わります。
“変換”キー : 変換候補のウィンドウがあるとき次の変換候補のグループを表示。Shift+“変換”で、後戻り。
PageDown : 変換した文字列の最初の文字だけ採用します。
PageUp : 変換した文字列の最後の文字だけ採用します。
Ctrl+F7 : 単語登録 選択文字があればその文字列、なければカーソル位置を含むかカーソル位置以降の同一文字種の文字列が登録文字列の候補に入ります。(ただし、候補文字が入るのは、一太郎のときだけ。それ以外での文字入力では、ウィンドウ表示のみ)
<IMEの場合>
Ctrl+H : “Backspace” 変換中のとき1回押すと変換対象の文節が返還前の状態になり、その後は「戻って消す」となります。
Esc : 取り消し。変換した文字がなければ入力文字がすべて消えます。変換中なら、まず、変換対象の文節が返還前に戻り、次に押せばすべての文節が返還前の状態に戻ります。
Caps Lock : 全角アルファベット入力への切り替え
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矢印キー・Home・End : 左右の矢印キーは1文字ずつ、上下の矢印キーは1行ずつ、Endキーはカーソルのある行の終わりの文字の後ろ、Homeキーは同じ行の先頭にカーソルを移動します。
Ctrl+Home・End : 文書の先頭・文書末にカーソルを移動します。
<一太郎>
Ctrl+矢印で文字種(ひらがな、カタカナ、漢字など)の切り替わる位置に移動。
Ctrl+; : “前位置” 直前にカーソルのあった位置。
Ctrl+J : “ジャンプメニュー表示” このキー操作の後、ジャンプメニューで表示されたアルファベットを押せば、希望の位置にカーソル移動。
Ctrl+K : カーソル位置より前の文頭位置
Ctrl+L : カーソル位置より後の文末位置 ただし、読点があったらその直前。
<Word>
  Ctrl+矢印で単語の区切りに移動。
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一般的に、カーソル移動のキー操作にShiftキーを組み合わせると、選択操作になります。一つ一つに詳しく書きませんが、一太郎とWordでは若干異なります。選択された文字は、反転表示(白ヌキ文字)されます。反転表示された文字のあるときに文字キーやEnterキーなどを押すと、反転した文字列が押された文字に置き換わり、選択文字列はなくなってしまうので注意してください。選択の解除は、キー操作なら矢印キーがもっとも無難です。マウスでどこかクリックしてもいいです。(このとき無難なのは、タイトルバー・メニューバー・ツールバーなどのアイコンや文字が何もない場所です。これ以外のキーを使ったり、何かをクリックしたりすると、別の動作を指示したと見なされることになります。)
選択された文字列などは、マウスでドラッグすることで移動やコピー(Ctrlキーと組み合わせる)ができます。また、選択するときにCtrlキーを押しながらすると、とびとびの位置を同時に選択することができます。Shiftキーを押しながらクリックすると、カーソル位置からクリックした位置までの全部の文字列が選択されます。
Shift+矢印キー・Home・End : 矢印キーは、カーソルのある位置からマウスでドラッグするのと同じ。特に、1文字だけ選択するときに威力を発揮します。Home・Endは、カーソル位置から行の始め・終わりまでの選択になります。
行選択でクリック : 1行選択、ドラッグで複数行
※ 行選択、とは、行の左、マウスカーソルが右向きの矢印になる位置のことです。
文字上でトリプルクリック : 段落を選択、ドラッグで複数段落
行選択でWクリック : 段落を選択、ドラッグで複数段落
その他
  一太郎 Word
Shift+Ctrl+矢印 文字種の切り替わるところ 単語の切れ目
文字上でWクリック 同一文字種 単語
Ctrl+クリック 1文選択
行選択でトリプルクリック 1ページ選択 全文書選択
 
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<一太郎>
F9 : 文書スタイルのウィンドウ表示
Ctrl+^ : 検索のウィンドウ表示 検索文字列は、直前のものを覚えています。(前回一太郎を使ったときのものでも記憶しています。)
Shift+Ctrl+^ : 置換のウィンドウ表示 文字列は直前のものです。(同上)
Ctrl+R : 直前のコマンドの再実行(ツールバーのアイコンやショートカットキーで実行したコマンドは対象外)
Ctrl+Y : 改ページ記号の挿入
Ctrl+−(ハイフン) : 入力フォント・飾りのウィンドウ表示
F7 : フォント・飾りのウィンドウ表示
<Word>
Ctrl+G : ジャンプのウィンドウ表示
Ctrl+F : 検索のウィンドウ表示
Ctrl+H : 置換のウィンドウ表示
この三つのウィンドウは、同じものです。文字列は前回のWordのものは記憶されません。また、カーソル位置や選択文字も認識されません。直前に同じコマンドを使用したときの文字列が入っています。
Ctrl+Y : 直前のコマンドの再実行(ツールバーやショートカットキーで実行したコマンドも再実行できる。)
ショートカットキーではありませんが、印刷レイアウト表示のときには、四隅の余白部分でダブルクリックすると、「ページ設定」のダイアログボックスを出すことができます。
 
以上
 
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