3.各キーの説明
パソコンの中で、もっとも使用頻度が高く、重要なキーです。
一言で言えば、『決める』ボタン、といえます。つまり、パソコンに対して『決定』を意味します。いろいろな設定をした後、その設定をパソコンに反映したり、その設定でのコマンドの実行を指示したりします。最終的にパソコンに意思表示するときに使います。
◇「OK、キャンセル」「はい、いいえ、キャンセル」などのセットになっているとき、そのセットの中のどれか(たいていOK または はい)のボタンの表示がほかと違っています。よく見ると、ボタンの内側に点線の囲いがあったり、ボタンの周りの線が太くなったりしています。(「強調表示」)このときにEnterキーを押せば、強調表示されたボタンをマウスでクリックしたのと同じになります。パソコンの設定やアプリケーションによっては、こうならないものがあります。
通常は、同じ画面がでるとき(ダイアログボックスなど)には、いつも同じ設定(初期設定:デフォルトと言います)が表示されるようになっていますが、前回「OK」した状態を覚えているとき(Windowsの終了など)もありますので、Enterキーで『決定』するときは、表示された画面をよく確認してください。
また、ダイアログボックスなどで「保存」とか「挿入」などのボタンが強調表示されている場合も同様に、Enterキーを押すことは、強調表示のボタンをクリックすることと同じ意味になります。
◇マウスでダブルクリックする代わりにEnterキーをつかうことができます。
ダブルクリックするものは、たいてい1回クリックすると反転表示(白抜き文字)されます。
ダブルクリックするつもりの二つのクリックの間隔がパソコンで設定した間隔より長いと、『名前の変更』状態(反転して、さらに周りを□で囲んだ形で、点滅する縦棒:文字入力カーソルが表示される)になります。これは、ダブルクリックではなく、2回クリックと見なされたときです。このときはEscキーでその前の1回クリック状態に戻すことができます。
この、反転表示されたものが画面にあるとき、Enterキーをおせば、ダブルクリックしたことと同じになります。
アプリケーションの起動、ファイルの選択、挿入するアイテムの選択など、多くの場合に有効です。
アプリケーションを終了させた後、もう一度立ち上げたいとき、デスクトップを見たらアプリケーションのアイコンが青くなっていた。こういうときは、マウスに手を伸ばさずにEnterキーを押しましょう。デスクトップのマイコンピュータやMyDocumentsなどは、しょっちゅうこういう状態になっていませんか?
また、こんなこともできます。デスクトップのアイコンのどれにも、点線が付いたり青くなっているものがなかったとき、マウスでデスクトップの背景をクリックします。こうすると、アイコンのどれかが青くなります。目的のアイコンまで矢印キーでハイライト(青くなる)を移動させたら、Enterキーを押します。これでアプリケーションを起動することができます。
◇文字入力の際、変換した文字がオールOKだったら、Enterキーを押します。これも、『決める』です。すべてひらがなにしたいなら、変換しないでEnterキー。『ひらがなに決める』です。
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