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3.各キーの説明
パソコンの中で、もっとも使用頻度が高く、重要なキーです。
一言で言えば、『決める』ボタン、といえます。つまり、パソコンに対して『決定』を意味します。いろいろな設定をした後、その設定をパソコンに反映したり、その設定でのコマンドの実行を指示したりします。最終的にパソコンに意思表示するときに使います。
「OK、キャンセル」「はい、いいえ、キャンセル」などのセットになっているとき、そのセットの中のどれか(たいていOK または はい)のボタンの表示がほかと違っています。よく見ると、ボタンの内側に点線の囲いがあったり、ボタンの周りの線が太くなったりしています。(「強調表示」)このときにEnterキーを押せば、強調表示されたボタンをマウスでクリックしたのと同じになります。パソコンの設定やアプリケーションによっては、こうならないものがあります。
通常は、同じ画面がでるとき(ダイアログボックスなど)には、いつも同じ設定(初期設定:デフォルトと言います)が表示されるようになっていますが、前回「OK」した状態を覚えているとき(Windowsの終了など)もありますので、Enterキーで『決定』するときは、表示された画面をよく確認してください。
また、ダイアログボックスなどで「保存」とか「挿入」などのボタンが強調表示されている場合も同様に、Enterキーを押すことは、強調表示のボタンをクリックすることと同じ意味になります。
マウスでダブルクリックする代わりにEnterキーをつかうことができます。
ダブルクリックするものは、たいてい1回クリックすると反転表示(白抜き文字)されます。
ダブルクリックするつもりの二つのクリックの間隔がパソコンで設定した間隔より長いと、『名前の変更』状態(反転して、さらに周りを□で囲んだ形で、点滅する縦棒:文字入力カーソルが表示される)になります。これは、ダブルクリックではなく、2回クリックと見なされたときです。このときはEscキーでその前の1回クリック状態に戻すことができます。
この、反転表示されたものが画面にあるとき、Enterキーをおせば、ダブルクリックしたことと同じになります。
アプリケーションの起動、ファイルの選択、挿入するアイテムの選択など、多くの場合に有効です。
アプリケーションを終了させた後、もう一度立ち上げたいとき、デスクトップを見たらアプリケーションのアイコンが青くなっていた。こういうときは、マウスに手を伸ばさずにEnterキーを押しましょう。デスクトップのマイコンピュータやMyDocumentsなどは、しょっちゅうこういう状態になっていませんか?
また、こんなこともできます。デスクトップのアイコンのどれにも、点線が付いたり青くなっているものがなかったとき、マウスでデスクトップの背景をクリックします。こうすると、アイコンのどれかが青くなります。目的のアイコンまで矢印キーでハイライト(青くなる)を移動させたら、Enterキーを押します。これでアプリケーションを起動することができます。
文字入力の際、変換した文字がオールOKだったら、Enterキーを押します。これも、『決める』です。すべてひらがなにしたいなら、変換しないでEnterキー。『ひらがなに決める』です。
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AltとCtrlの間にある、Windowsの記号の付いたボタン。「スタートメニューの表示」。これを押すと、マウスでスタートボタンをクリックしたのと同じになります。デスクトップ機の場合、左右に一つずつあります。ノートパソコンでは、左側に一つあるのが普通です。このキーを使ったショートカットキーもたくさんあります。画面にスタートボタンが見えてなくても、ほとんどの場合Windowsキーは使えます。
スタートメニューにも、下線の付いたアルファベットが付いています。D(最近使ったファイル)や、S(設定)などは覚えておくと便利です。
 Windowsキー→上矢印キー→Enter→Enter (または、Windows→U→Enter)で、マウスを持たずにパソコンを終了することができます。急いでいる時には便利です。
右側のAltとCtrlの間にある、プルダウンメニューに矢印の絵が付いたボタン。マウスで右クリックしたのと同じです。右クリックメニューは、マウスポインタのある場所にでてくるときと、左上角など決まった位置にでてくるときがあります。右クリックの対象となるものは、色が変わっている(ハイライト、強調表示)アイテムか、マウスポインタのある位置です。
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パソコンの画面はいくつかの部分に分けて考えることができます。考えるだけでなく、実際にはっきり処理上でも分かれているのです。この分かれた部分を行き来するのがTabキーです。
Tabキーで行き来できるのは、アクティブウィンドウの中の部分だけです。アクティブウィンドウというのは、開いているウィンドウがあれば、その中のタイトルバーが青く(標準の色)表示されているウィンドウのことです。ダイアログボックスも、この場合にはアクティブウィンドウの仲間入りです。アプリケーションのアクティブウィンドウがあれば、そのウィンドウを表す枠がタスクバーにあって、枠はボタンの押された状態になっています。ただし、アプリケーションウィンドウの中では、Tabキーはそのアプリケーションだけの使い方が決められているのが普通です。
アクティブウィンドウがないとき(全部のウィンドウが最小化されているときも含む)は、デスクトップ自体がアクティブウィンドウです。このときパソコンの見るところ(「制御の移る」場所と言います)は、デスクトップ、スタートボタン、クイック起動(スタートボタンのすぐ横に並んでいる小さいアイコン)、最小化されたアプリケーションの並び、タスク表示(時計の左に並んでいるボタン)の5つに分かれます。矢印キーを押すと、制御のある部分の中のアイコン間を移動することができます。目的のアイコンが選択された(反転表示されたり点線で囲まれたりして)ら、Enterキー(決める)を押しましょう。クリック(ダブルクリック)したのと同じになります。ここで右クリックしたいときは、Menuキー(右側のAltとCtrlの間)を押します。
アクティブウィンドウがダイアログボックスの時は、Tabキーで設定する項目を選ぶことになります。Tabキーで移った項目が文字入力ボックスの時は、すでに設定されている文字があれば反転表示になっていて、文字入力カーソルが表示されています。新たに文字を設定する場合、この反転された文字を削除する必要はありません。文字を入力すると同時に置き換わります。(4.1ダイアログボックス 参照)
Tabキーはこのように単独で使う場合と、別のキーと組み合わせて使う場合とがあります。別のキーとは、CtrlキーとShiftキー、Altキーです。
通常、Shiftキーを組み合わせると、逆の操作になります。つまりTabキーの場合には、ひとつ前の項目に戻ることになります。(Shift+Tab
Ctrlキーと組み合わせると、画面を越えて制御を移すことができます。
(組み合わせについては、5.ショートカットキーを参照してください。)
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どちらも「消す」時に使います。Deleteキーは「次を消して詰める」、Backspaceキーは「消しながら戻る」。
通常、Deleteキーは、何でも消せます。消したいものを選んでおきます。ファイルやフォルダの場合は、「消してもいいですか?」のメッセージがでるのが普通ですが、でないときもあります。取り消したい時はEscキーです。Backspaceキーで消せる場合もあります。
Backspaceキーはエクスプローラ画面や、日本語入力では特別の意味を持ちます。(4.2.エクスプローラ7.付録 参照)
エスケープとは、「逃げる」という意味で、間違って画面に出してしまったウィンドウ(右クリックのポップメニューとか、ダイアログボックスとか)を消すときに使えます。右クリックメニューは、そのメニューの外をクリックすると消せますし、ダイアログボックスなどは、マウスで右上の閉じるボタン(×)か、「キャンセル」をクリックすると消すことができますが、どちらもEscキーで消すことができます。
日本語入力の時も、作業の取り消しにつかうことができますが、キーを押した環境で動きが違ってくるので、一つ一つ覚えてください。(7.付録 参照)
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Altというのは、alter(オールタ、変える、またはalternate:交互に変える)の意味で、キーを押したときのパソコンの動作を変えます。
Altキーを単独で押すと、メニューバーのはじめの文字(「ファイル(F)のことがほとんど)が押されたようになります。(ならないこともありますが、動作は同じ)この状態で下線の付いた文字(ファイルならF)を押せば、マウスでここ(ファイル)をクリックしたことになります。アルファベットのキーが、メニュー選択のキーに変わりました。
このほか、Altキーは、様々なショートカットキーに使われます。
ショートカットキーで最も多く使われるのがこのキーです。左右に二つあるのが普通です。ショートカットキーで使うときは小指を使いますが、頻繁に使うなら指はきゅっと曲げて使うと疲れません。
ノートパソコンでは、左の角がFnキーで、その隣がCtrlキーのことがあります。このときは薬指の方が使いやすいかもしれません。いい方で使い慣れてください。
また、エクスプローラ(ファイル操作)や、エクセルの表など多くの場合に、Ctrlキーを押しながらクリックやドラッグすると、とびとびの項目を同時に選択することができます。
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初期設定では、アルファベットの文字は小文字で入力されるので、大文字のアルファベットを入力するには、このキーを押しながらアルファベットキーを押します。
日本語入力の設定で、大文字のアルファベットが始めに入力されたとき、以降の文字は半角英数字として入力されるようになっていることがあり、便利です。(英単語と見なされます。)
ショートカットキーとしては、このキーと組み合わせると、ないときの逆の操作になることが多いです。また、文字操作では、カーソル移動のキー操作と組み合わせるとカーソル位置からの文字列選択になります。
Microsoft Office アプリケーションでの枠の操作では、Shiftキーを押しながらクリックすると、複数の枠を同時に選択することができます。
ファイル操作など、そのほかの多くのリストや、エクセルのような表、ワープロの画面でも、はじめの位置でクリック、最後の位置でShiftキーを押しながらクリックすることで、挟まれるすべての項目を同時に選択できます。
 また、Shiftキーには、次のような面白い使い方があります。
 枠操作でハンドル(□、■や◇)をドラッグする時にShiftキーを押しながらすると、縦横比を保ったまま拡大・縮小できます。新しい枠を作る時にShiftキーを押しながら作ると、正方形やまん丸を作ったり、直線の角度を垂直や水平(あるいは45度)などにできます。
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スペースは、「空白」という意味で、これを押すと画面の文字入力の位置に空白が挿入されます。
日本語入力で文字が確定していないときは、「変換」キーとして機能します。
一般的には、左右の親指を使います。
Fはファンクション(機能)の略で、それぞれが何かの機能に対応づけられて、押すだけで実行できるようになっています。どのアプリケーションでも使える一般的なものはF1(ヘルプ)です。
ワープロソフトなどでは、ファンクションキーの機能一覧をツールバーとして画面に出せるのが普通です。これらは、ShiftキーやCtrlキー(あるいは、この両方)と組み合わせることで、別の機能に対応づけられている場合が多いです。(ツールバーの表示も変わります。)
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Numは、Numerical(文字の代わりに数字で)で、デスクトップ機でテンキー(数字だけが電卓のようにかたまってある)がある時は、通常この機能はオン状態(Numlockのランプがついている)になっています。ノート機などでテンキーがないときははじめはオフ状態です。
デスクトップ機でオフにすると、テンキーに書かれている別の機能(矢印など)が使えます。ノート機でオンにすると、“I”を中心(数字の5)としてアルファベットキーがテンキーとして機能します。
半角/全角キーを押すと日本語入力のオン/オフを切り替えることができます。日本語変換ソフト(IMEやATOK)の設定や、パソコンの種類によってはAltキーを押しながらこのキーを押します。
何かのはずみでパソコンがSAFEモードで起動してしまったときに画面でキーボードを選ぶように指示されますが、このときは半角/全角キーは106キーボードを選択するのに使います。(106キーボードは、ごく一般的な日本語用のキーボードです。)
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大文字ばかりを入力したいときは、Shiftキーを押しながらCaps Lockキーを押してCaps Lockランプを点灯させます。こうすることで、入力文字はすべて大文字になります。ただし、Shiftキーを使って大文字にしたときとは異なり、この場合は日本語変換は普通に行われるので、英字にしたいときは日本語入力をオフにします。
文字入力状態のときはそのカーソルを、ファイルやフォルダなどの表示のときはハイライト(反転表示やアイコンの色が変わる)を移動させます。移動することにより、画面もスクロールします。ファイルやフォルダがツリー構造になっているときは、左右の矢印で階層を移動することができます。
Webページを見ているときには、ページのスクロールもできます。
アプリケーションによっては、作業中のアイテム(図や絵など)を移動させることができるものがあります。
Shiftキーを押しながら矢印キーで移動すると、ハイライトの範囲を増やしたり減らしたりすることができます。文字入力のときは選択文字数や行の数、ファイルやフォルダのときは、連続した複数のファイルやフォルダの選択を増減するときに使うことができます。
ダイアログボックスのなかに、複数のタブ(ダイアログボックスの中にいくつかのページがあるとき、その見出しのこと)があるとき、ハイライト(点線で囲む)がタブに移ることができれば、左右の矢印キーでタブの切り替えができます。
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文字通り、Home:はじめの場所、End:終わりの場所にカーソルを移動します。行の中程であれば、その行のはじめと終わりになります。また、アプリケーションの中には、ShiftキーやCtrlキーと組み合わせることで、はじめの場所と終わりの場所を選ぶことができるものもあります。(Ctrlキーを押しながらだと、文書やワークシートの先端や最後へ移動、など。 7付録 参照)
一般的には、画面のスクロールを画面幅で行います。
これも、アプリケーションによって、ShiftキーやCtrlキーと組み合わせることで、様々な動きをします。また、日本語変換の際にもこのキーを使った便利な変換ができるものがあります。(7付録 参照)
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