アルファベットキーは26個ありますが、これを、役割を考えて二つに分けます。それは、文字を「作るボタン」と、字を「決めるボタン」です。「作るボタン」はたった5個。あとは全部「決めるボタン」です。この5個は、『母音』(AIUEO)です。
ローマ字入力では、母音のキーを押すと、必ず画面にカナ(通常平仮名)を作ることができます。どんな平仮名になるかは、母音の前に押した「決めるボタン」子音のキーで決まります。
子音の最後に「Y」をつけておくと、母音のキーを押したときに小さい「やゆよ」がついた字になります。原稿用紙では、「きゃ」はマスを二つ使いますが、「KY」のあとに母音のキーを押すと、「きゃ」のように大きい文字と「ゃゅょ」が一緒に作られるので、これを1文字と考えるとわかりやすいです。子音の初めのキーを2度押しておけば、小さい「つ」のついた平仮名になります。「KKY」に「A」をつければ「っきゃ」、これも、母音一つで作ることができるので、1文字と考えられます。
コンピュータで平仮名を書くときは、まず字を「決めて」から、「作り」ます。
濁点や半濁点も、字を作ってからつけるのではなく、初めから「飾り付きの字」として「決めて」おきます。
ローマ字入力のしくみはこれだけです。あとは、「 しくみのわかる50音表」(エクセルファイル 120KB)を見て、書きたい文字を探していけばいいです。
通常、「ローマ字」の表では、平仮名1文字ごとに、ローマ字入力で使うアルファベットが書かれていますが、この50音表では、個々の平仮名に対し、対応するアルファベットは書かれていません。初めてローマ字入力に挑戦するときは、次項からの説明に沿って練習していくのがいいと思いますが、少しやったことのある場合では、この表の使い方を覚えるだけで、楽に入力できます。使い方は、次のようになります。
まず、書きたい平仮名を表から探します。上に書いたように、小さい字と、濁点や半濁点は、「飾り付きの字」を探します。見つけた平仮名から左に辿ると「決めるボタン」がわかります。「決めるボタン」は、5個の平仮名の「仲間」を決めます。
次に、同じ平仮名から上に辿れば「作るボタン」がわかります。
この順にキーを押せば、平仮名を画面に作ることができます。
「AIUEO」のどのキーを使うかは、音にするとわかります。つまり、「か」なら、「か〜〜〜ぁ」とのばして、「あ〜〜〜ぁ」となる母音「あ:A」です。これなら、すぐ見つけられますね。ですから、字をコンピュータで「書く」ときは「決めるボタン」を早く覚えることが、素早く画面に字を「作る」ことに繋がります。
表では、「ふ:FU」と「じ:JI」だけが、あらかじめ記入されています。これは、タッチタイピングを考えたときに「HU」「ZI」より速く入力できるので、こちらをお勧めするためです。最終目標は、できるだけ効率よく、素早く、漢字仮名混じり文を作ることです。3時間で、タッチタイピングまでは練習できませんが、この入力キーは覚えておいてほしいです。
唯一の例外は「ん:NN」です。これは、慣れてくれば省略した入力もできますが、ここではとりあえず、そのまま覚えましょう。
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