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パソコン授業のホーム
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2. 1時間目

まず、パソコン、マウス、キーボードといった言葉を知って、使い方(操作の仕方)の基本をきちんと身につけます。クリックがドラッグになって、フォルダが消える(別のフォルダに入れる)、ということはよく起こることです。狙いを決めて確実に「クリック」する習慣をつけることも大切です。「開く」「閉じる」など、当たり前にやっていることでも、意味がわかってやるのとそうでないのとでは、パソコンを使っていく上でスキルの向上が違ってきますので、ぜひ、初めをおろそかにせず、基本を押さえて始めましょう。
  

大人でも子供でも、パソコンを操作している姿をちょっと想像してみてください。右手はマウス、左手は頬杖をついていたり、キーボードの前に横に置いていないでしょうか。こういう姿だと、背筋が曲がってしまいます。

まず、パソコンの前に座ったら、椅子の高さを調整しましょう。手をマウスやキーボードに置いたとき、肘が直角になるぐらいがちょうどいいです。
頻繁に椅子の高さを調整できないときは、姿勢が崩れがちになるので、常に注意していることが必要です。

背筋を伸ばします。そうすると、視線が前を向きます。肘が体につきます。下(キーボード)ばかり向いていると、肘が開き、背中が丸くなります。視野が狭くなり、見る距離も短くなるので、視力も心配です。左手の位置によっては、背筋が斜めになって、もっと体に悪い姿勢になります。

マウスだけで操作するとき(文字入力をしないとき)は、できるだけキーボードを奥の方(ディスプレイの方)に押しやって、手前の場所を広く取ります。左手は、手のひらで軽く机を押さえるかたちにします。肘をついてはいけません。
マウスだけで操作、と言っても、3) で述べるように、必ずキーボードは使いますから、しまわないでください。

レーザータイプのマウスでは、ツヤのない普通の机ならマウスパッドはなくても大丈夫です。低学年で、ちいさいマウスパッドの上でコントロールしにくいときは、マウスパッドを外してしまってもいいです。
ディスプレイの高さも、あまり高いと疲れます。調整できる場合は、少し見下ろす位置にできるといいでしょう。
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パソコンは、電気で動きます。電気製品です。しかし、一般的な電気製品と違って、その使い途は決まっていません。決めるのは、使う人です。パソコンでできることがわかって、上手に使えるようになりましょう。まず、どうやったらパソコンと仲良くなれるかが、これから覚えることです。

パソコンは、4つの部分からなっています。画面、キーボード、マウス、そしてパソコン本体、です。本体は、画面と一体になっていることがあります。また、ノートパソコンでは、キーボードも一緒になっています。このうち、使う人がパソコンに何かやりたいことを伝える道具は、キーボードとマウス、パソコンが返事をするのが、画面と音です。音は、たいてい画面の近くにあるスピーカーから出ます。

キーボードとマウスを上手に使って、パソコンにやりたいことを間違いなく伝え、画面や音でパソコンが何を返事したかが正確にわかることが、パソコンを上手に使って作業できることに繋がります。これがうまくできると、パソコンと仲良くなることができます。

考えているところは、人間で言えば頭で、それがパソコン本体です。ランプがちかちかしているときは、パソコンが一生懸命考えているときなので、むやみに操作しないで、待ってみましょう。
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キーボードには、たくさんのボタンがついています。押すと画面に文字を出すことのできる、中央に固まって並んだボタンと、押しても文字が出ない、回りにぐるっと並んだボタンの2種類に分けることができます。

この、たくさんのボタンの中で、特別なボタンが3つあります。それは、
Enter、Esc、スペース
の3つです。キーボードのボタンを、「キー」と言います。

Enter(エンター)キーは、一番大きくて、1つだけ他のキーとかたちが違って、目立つようにできています。これは、「OK」のキー。パソコンからの返事に、「いいよ」「その通り」「私も同じに思ったよ」と教えてあげるキー。だから、パソコンの返事をちゃんとわかってからでないと使えません。

Esc (エスケープ)キーは、1つだけ離れていて(通常のデスクトップパソコンの場合)、角(かど)にあって、とっさのときに間違いなくすぐに押せるようになっています。これは、パソコンに「違うよ」「そんなつもりじゃなかった」「イヤ、ちょっと待って」と言いたいときに使うキー。キャンセル、とも言います。困ったときのお助けボタンです。パソコンを使っていて、「センセー!」と呼びたくなったとき、まずこのキーを押してみましょう。そうしたら、先生に来てもらわなくてもよくなってしまいます。このキーは、困ったときに使いますが、他のキーと違って、何度押してもいいです。

そして、スペースキー。キーボードの中で、何も書かれていないのは、このキーだけです。担当できることが多すぎて、書ききれないのです。このキーの使い方は、あとからだんだん覚えていきます。

「OK」の意味でEnterキー、「キャンセル」をクリックする代わりにEsc キーを使うと、マウスから手が離れます。すると、姿勢がよくなります。マウスは誰でもわかりやすく、直感的に操作できていいのですが、確実に操作するには熟練が必要です。マウスだけで操作していると、うっかりすると、姿勢が崩れてきます。一方、キーボードでの操作は、キーを覚えなくてはなりませんが、いつでも確かな操作ができ、さらに姿勢も正しく保つ、といういい面を持っています。この二つのキーから始めて、少しずつキーボードで操作できることを覚えていくといいと思います。
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マウスには、通常二つの大きなボタンと、そのボタンの間に、ころころ回せる三つ目のボタンがついています。

まず、マウスの持ち方です。チョキのかたちの2本の指先を、二つのボタンに載せます。このとき、指が伸びていると、マウスコントロールはやりにくいです。載せ方は、ボタンを指の腹ではなく、指先が触るように置き、玉子を軽くつかむ感じで残りの親指、薬指、小指で抱えます。ボタンと指は、押さえなければ、触ったままでいいです。指を浮かせておく必要はありません。
手の小さい低学年では、どうしても指を精一杯伸ばしてやっとボタンに届くような持ち方になりがちですが、手をマウスの真上からかぶせるように持って行って、指を曲げるかたちにしてください。

さて、マウスを机の上で滑らせてみましょう。すると、画面で白い矢印が動きます。この矢印は、パソコンが「見ている」場所を指しています。パソコンが見ているのは、いつも1点だけです。それは、白い矢印が指しているところです。ですから、パソコンをマウスで使うときは、マウスを持っている人も、矢印の先端だけ見てください。

マウスを滑らせると画面を動く、小さい「絵」のことを、「マウスカーソル(マウスポインタ)」と言いますが、マウスカーソルのかたちは、マウス(パソコン)が「見ている」ものによって、しょっちゅう変わります。でも、どんなかたちをしていても、見ている場所は必ず1点、ということを覚えておいてください。
マウスカーソルは、マウスを机から持ち上げてしまうと、動きません。マウスを滑らせる場所に詰まったら、そこで静かにマウスを持ち上げて、使いやすい位置にそっと下ろして、続きをしましょう。

マウスのことを、「ポインティングデバイス」と言います。つまり、何かを指し示すための道具、ということです。これを確実にコントロールすることは、パソコンを快適に操作するのにたいへん重要な意味を持ちます。
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マウスの左側のボタン(人差し指)を「ちょんと押す」ことを「クリック」と言いますが、「押したらすぐ離す」操作です。「押す」と言うより、載せている指先にちょっと力を入れる、ぐらいの押し方で十分です。伸ばした指でボタンを叩いている場合がありますが、それでは指が疲れてしまうし、クリックの瞬間に指し示すところが不安定になります。

クリックするときにもっとも大事なのは、ボタンを押す瞬間の、マウスカーソルが指し示す位置です。正確に目的の場所でクリックしなくてはなりません。そのために、ボタンを押す瞬間は、マウスカーソルを静止させる習慣をつけることです。一番いいのが、瞬間的に「息を止める」ことです。そして、画面の表示をよく見ます。マウスカーソルが指し示す「何か」は、表情を変えているはずです。これを確認する習慣が大事です。

マウスを動かしながらクリックすると、ドラッグになります。どんなに素速く操作しているつもりでも、これはいけません。

離すのは、厳密に言うと、「すぐ」でなくてもよくて、押したときと離したときで、マウスカーソルが同じ位置にあることがクリックの条件です。パソコンが返事をするのは、ボタンを押したときのこともあれば、離したときのこともあります。

画面(デスクトップ)に並んでいる小さい「絵」を、アイコン、と言います。マウスカーソルの先端をこのアイコンの中に置いてクリックすることを、簡単に「(マウスで)アイコンをクリックする」、と言います。アイコンをクリックすると、アイコンの表示が変わります。たいていはちょっと色が変わります。これが、パソコンの「返事」です。
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さて、パソコンで何か動かしてみましょう。パソコンで何か作業するときは、画面にその場所を作らなくてはなりません。これを、「開く」と言います。もし、習っていない漢字でも、この時点で覚えてしまいましょう。デスクトップのアイコンをクリックすると、アイコンの表示(色)が変わったのを見ました。これは、パソコンが、「あなたがクリックした(開きたい)ものは、これですか?」と、色を変えて聞いています。ですから、それが合っていれば、「そうだよ」と答えてやります。「OK」ですから、Enterキーですね。このとき、キーの押し方が大事です。押さえてはいけません。ちょんと押す、つまり、押したらすぐ離します。キーボードのキーは、だいたいがこの押し方です。押さえると、パソコンは別の返事をします。

一般的には、開くにはデスクトップのアイコンを「ダブルクリック」します。しかし、デスクトップの設定によって、「クリック」で開ける場合があります。また、ダブルクリックに失敗して、クリックになったり@、「名前の変更」になったりAします。ダブルクリックしか開く方法を知らないと、「いったん別のところをクリックしてアイコン表示を元に戻してから、ダブルクリックし直す」となりますが、@ならそのままEnter、Aなら、Esc キーを押して(「名前の変更」をキャンセルして)からEnterで開くことができます。
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机の上にノートを開いて、することが終わったら「閉じ」ます。パソコンでも、開いた画面を元に戻すことを「閉じる」と言います。この漢字も、よく出てくるので、覚えましょう。閉じるためには、その画面の右上にある、バツのかたちのマークをクリックします。これは、「バツ」ではなく、「閉じるボタン」と覚えましょう。(いろんな「ボタン」が出てきましたね)
閉じるとき、「はい・いいえ・キャンセル」と出てきたら、次のときに続きをやりたいときには、「はい」を選びます(クリックする)。閉じるつもりがないときは、キャンセル(Esc キー)です。「はい」の次に別の画面が出てきたら、先生の言うとおりにしましょう。

実はこのマーク、「バツ」に見えますが、英単語の「Exit」(出口)にある「x」(エックス)を記号化したものです。マルに対するバツだと、あまりいいイメージにはなりませんので、できるだけ「閉じるボタン」と言いましょう。
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