キーボードには、たくさんのボタンがついています。押すと画面に文字を出すことのできる、中央に固まって並んだボタンと、押しても文字が出ない、回りにぐるっと並んだボタンの2種類に分けることができます。
この、たくさんのボタンの中で、特別なボタンが3つあります。それは、
Enter、Esc、スペース
の3つです。キーボードのボタンを、「キー」と言います。
Enter(エンター)キーは、一番大きくて、1つだけ他のキーとかたちが違って、目立つようにできています。これは、「OK」のキー。パソコンからの返事に、「いいよ」「その通り」「私も同じに思ったよ」と教えてあげるキー。だから、パソコンの返事をちゃんとわかってからでないと使えません。
Esc (エスケープ)キーは、1つだけ離れていて(通常のデスクトップパソコンの場合)、角(かど)にあって、とっさのときに間違いなくすぐに押せるようになっています。これは、パソコンに「違うよ」「そんなつもりじゃなかった」「イヤ、ちょっと待って」と言いたいときに使うキー。キャンセル、とも言います。困ったときのお助けボタンです。パソコンを使っていて、「センセー!」と呼びたくなったとき、まずこのキーを押してみましょう。そうしたら、先生に来てもらわなくてもよくなってしまいます。このキーは、困ったときに使いますが、他のキーと違って、何度押してもいいです。
そして、スペースキー。キーボードの中で、何も書かれていないのは、このキーだけです。担当できることが多すぎて、書ききれないのです。このキーの使い方は、あとからだんだん覚えていきます。
「OK」の意味でEnterキー、「キャンセル」をクリックする代わりにEsc キーを使うと、マウスから手が離れます。すると、姿勢がよくなります。マウスは誰でもわかりやすく、直感的に操作できていいのですが、確実に操作するには熟練が必要です。マウスだけで操作していると、うっかりすると、姿勢が崩れてきます。一方、キーボードでの操作は、キーを覚えなくてはなりませんが、いつでも確かな操作ができ、さらに姿勢も正しく保つ、といういい面を持っています。この二つのキーから始めて、少しずつキーボードで操作できることを覚えていくといいと思います。
|