目次 56
パソコン授業のホーム
簡単な説明のページ
3. 2時間目

この時間は、主にマウスの練習です。それと、画面の使い方、読み方、「元に戻す」ことを覚えます。使うのはワード。できればバージョンは2003までがいいです。(文字は書きません)
※ここでは、ワードのオートシェイプを使います。似たようなかたち作成機能があれば、ワードでなくてもいいです。
      

画面にあるワードのアイコンをクリックして、開きましょう。Enterキーは、一度だけちょんと押してください。押したらすぐ離します。押さえてはいけません。(※)画面が変わって、白いノートのようなワードの画面になりました。
※押さえてしまうと連打と見なされ、ワードが複数起動する、ワードが開いて改行がたくさん入る、などになります。
TOPへ

画面に見えているのは、縦置きの用紙の上半分。これは、右側のスクロールバーからわかります。下半分を画面に表示したいときは、
・マウスで、スクロールバーの下端の下向き矢印をクリックしたり、押さえたりする。
・マウスでスクロールバーを下の方へドラッグする。
・マウスの中ボタンをクルクルする。
・そして、もう一つ、あまり知られていないのが、スクロールバー欄の、バーがないところをクリックする方法です。これは、「PageDown」と同じです。ワンクリックで、素早く画面移動ができます。
画面の下にも、横向きのスクロールバーがあるときがあります。これを同様に操作すると、「紙」の右端や左端を画面に出すことができます。
TOPへ

(文字入力に関する説明は、次の時間です)
マウスカーソルのかたちが、ワードの画面ではいくつか異なったかたちになります。大文字のIにおまけの小さい細かい線のついたかたち、いつもと反対向きの白い矢印などです。マウスカーソルを合わせただけで、クリックしなくてもそこのアイコンなどが様子を変える場所もあります。しばらく、こうしてマウスを動かすだけ(クリックしない)で、マウスカーソルにいろいろなかたちがあること、画面の表示が変わることを試してみましょう。
TOPへ

次に、「かたち遊び」をします。これには、オートシェイプを使います。ワードのバージョンによって、オートシェイプの出し方が異なるので、これは個々に説明します。
・2003までのバージョン:画面の下にある「描画ツールバー」の、丸、四角のアイコン、「オートシェイプ」の文字から。「描画ツールバー」がないときは、できるだけ授業の前に出しておきたいです。なければ、「挿入」メニューから。
・2007、2010:リボンの「挿入」→「図形」とクリック

まず、四角を作ってみましょう。オートシェイプの中にある□アイコンをクリックすると、マウスカーソルのかたちが「足す:+」のかたちに変わります。画面の好きなところでマウスのボタンを押して、離さずに少し動かしたところで、ボタンを離すします。
このように、マウスのボタンを押したときと離したときで、マウスポインタの位置が違うやり方を、ドラッグ、と言います。ドラッグの終わりでマウスボタンを離すことを、ドロップ、と言います。

ドラッグしたあとでドロップすると、マウスの動きに合わせた大きさの四角ができました。マウスカーソルのかたちは、元に戻ります。こういうふうに、ドラッグ&ドロップでかたち(枠、といいます)を作ることを、単に「ドラッグして作る」と言います。
TOPへ

作った四角の周辺には、全部で9個の小さい丸や四角のマークがついています。このマークを、「ハンドル」と言います。ハンドルは、マウスで「つかんで動かす」(ドラッグする)ことができます。作った四角の中、周辺のハンドル、上についている緑のハンドルにマウスカーソルを合わせると、マウスカーソルのかたちが変わって、「つかむ」ことができるものがわかります。四角の中なら移動、周囲のハンドルなら、拡大・縮小、上の緑のハンドルなら「かたむける」(回転)ことができます。(※)

もし、ハンドルが消えてしまったら、マウスで、作ったかたちの中をクリックします。クリックするときのマウスカーソルのかたちは、白い矢印に、4つのちいさい黒い矢印がついていて、これは「移動」のかたちと同じです。
※作ったかたちによって、黄色いハンドルが1個以上付くこともあります。これは、かたちを変えるハンドルです。
TOPへ

別のかたちを選んで作ってみましょう。かたちを重ねて作ってみるとわかりますが、新しいかたちは、先に作ったかたちの上に作られます。折り紙を切って、ノートの上に載せていくのと同じです。(重なり具合はあとで変えることができます)

できたばかりのかたちには、ハンドルがついています。前に作ったかたちをクリックすると、そのかたちにハンドルがつきます。ハンドルがついているかたちは、そのときパソコンが見ているかたちです。Deleteキーを押すと、ハンドルのついたかたちを消すことができます。
このキーの名前は、「デリートキー」と言って、選んだものを「消す」ときに使います。

よく、オートシェイプを消すのにBackspace(バックスペース)キーを使うのを見ますが、このキーは、名前の通り、「(場所を)戻す」キーです。「消すボタン」と、「戻るボタン」は、本来使い方が異なります。Backspaceキーでも消すことはできるので、間違いとは言えませんが、Backspaceキーは「戻るボタン」と覚えましょう。
TOPへ

画面の上の方に、左向きの曲がった青い矢印があります。これをクリックすると、画面が一個前に戻ります。作った、動かした、大きさを変えた、かたむけた、消した、何でも戻すことができます。いくつでも戻せます。失敗したら、うまくいかなかったら、元に戻しましょう。

元に戻すには、矢印アイコンをクリックする以外に、もう一つやり方があります。それには、キーボードを使います。左の手で左下の「Ctrl(コントロール)」キーを押さえたまま離さずに、右の手で、すぐ近くの「Z(つ)」をちょんと押します(押してすぐ離す)。これも、覚えましょう。

前に( 2.の3) )、困ったときはEsc キー、というのを覚えましたが、それでダメなら、この「元に戻す」を試してみましょう。「センセー!」と言いたくなったとき、このどちらかで、解決することはとても多いので、キーボードでも元に戻せるように、練習しておくといいです。
TOPへ

オートシェイプには、たくさんのかたちが用意されています。このかたちを組み合わせて、「ぬりえ」を作ってみましょう。大きさの違うマルを二つたてに並べると、それだけで雪だるまにできますね。三角の下に四角をくっつけると、おうちになったり、木になったり、ロケットになったり、人形の体にすることもできます。

さまざまなかたちを組み合わせて、思い通りのぬりえにするには、まず、好きなかたちを選んで作って、大きさを変えたり動かしたりかたむけたり、あるいは消して、元に戻してやり直して、画面でマウスカーソルのかたちやハンドルを確認しながら、正確にクリックしたりドラッグしたりしなくてはなりません。

ぬりえを作ることは、楽しい中に、画面をよく見ることや、マウスコントロールの訓練ができることになります。また、縦置きの紙をいっぱいに使った作品作りを通して、画面のスクロールの練習にもなります。
ぬりえができたら、印刷して、色鉛筆などで色を塗ってみましょう。
TOPへ
目次 56