授業内容一覧 | ・対象学年:前の学年までにそれなりのパソコン授業を受けていることが前提。また、対象学年前でも可能なら授業に取り入れても可。 ・覚えること:その授業で主として習熟できること、あるいは初めて出てくる項目のうち、おもだったもの。 ・授業内容は順不同。 ・インターネットについては、パソコン操作の習熟とは別なので、ここでは紹介していません。 ・「資料あり」とあるものについては、以前に配布したものが主です。 |
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授業名(ソフト名) | 覚えること | 対象学年 | ポイント |
ランドセル | CD-ROMの扱い クリック |
1年生から | 特にCD-ROMの扱いについては、挿入前の画面に戻ってから取り出すこと、アクセスランプ点滅中は決して取り出さないこと、記録面の保護など、きちんと説明し、全学年徹底する。 |
ペイントを使った名前の印刷 資料あり |
ドラッグ Wクリック ペイントのツール Ctrl+Z(元に戻す) |
1年生 | マウスのドラッグを使って、自分の名前を画面に描き、作品として印刷する。 あらかじめ枠になる絵をいくつか準備し、生徒機に転送しておく。これをWクリックで開く。 線の色や形、太さなどがペイントのツールボックスで変えられることを知る。 失敗したときは、消しゴムを使わず、やり直し(元に戻す)を使う。(消しゴムを使うと、枠の絵まで消えてしまう。) |
ワード:キーボード入力 資料あり |
キーボード Enter(確定、改行) Backspace(もどって消す) Delete(次の文字を消す) 半角/全角キー 文字入力ツールバー 文字入力カーソル カーソルの移動 |
1年生から | 入力はアルファベットを使う。特に低学年では、各アルファベットの名前を知る必要はない。子音と母音の組み合わせで仮名になることを知る。国語の授業でのローマ字とは綴りが異なるので、「ローマ字」という表現はしない。(パソコンでの文字入力とローマ字とは別立てと思う。) 拗音・促音の入力に注意。単独では入力しない。単独で入力するのは、促音が文の最後にくるときのみ。(「あっ」など) できるだけ文字入力の練習を重ねたいので、まず自分の名前を入力し、しりとりや教科書の文章を写す、などして練習する。カタカナや漢字、フォントの変更などはしない。 入力に際して、ひらがな以外の固定入力になったときの直し方、文字入力ツールバーでの入力文字種の確認方法なども覚えたい。 |
ワード:クリップアート | メニューバー ハンドル操作 (カーソルの形) スクロール 図枠の移動 図枠の選択とDeleteキー |
1年生から | メニューバーを使う最初の授業。オリジナルのワードを使っているときは、「挿入」の文字と意味を知る。(メニューにある言葉は他のソフトとも共通のものがほとんどなので、あえてわかりやすい言葉に置き換えることはせず、そのままの漢字の読みと意味を覚えてしまう。これ以降も同様。) マウスカーソルの形が、ハンドルにあるとき、絵の上のとき、絵の外のときとで形が異なるので、それに注目することを覚える。 絵が画面からはみ出しても、スクロールできること、用紙は続いていることを知る。 削除したい絵は、まずクリックしてハンドルを表示してから、ということで、パソコンにどの絵を削除するかを示す、すなわちパソコンと会話することを覚える。 楽しみながら絵を操作することで、マウス操作の上達が望める。 高学年では、これらの項目に、 枠に色を塗る・図枠の編集・重なりの操作 などを加える。 |
ワード:オートシェイプ | 図形描画ツールバー 図形の変更 (黄色のハンドル) 図形の調整(色、線種) 吹き出し |
1年生から | 図枠の大きさをドラッグで決める。 挿入した図形の形を変えたり、色を塗る・線の形や色を変える、影をつける、などの操作ができることを知る。 吹き出しでは、中に文字を入力できることを知る。 高学年ではさらに、 色塗りで新しい色を作る・グラデーション効果、テクスチャ 図形の調整で回転、整列、グループ化など などもできることを知る。 |
ワード:ページ罫線(柄)とワード アートを使った印刷 |
ページ罫線(メニュー操作) ダイアログボックス操作 |
1年生から | 自分の名前がスムースに入力できて、メニューバーや図枠の操作もわかるようになったら、ページ罫線(柄)とワードアートで名前を印刷する。 A4以外の用紙を使うときは、あらかじめページ設定した用紙を準備し生徒機に転送しておく。以下同様。 |
ワード:総合 A. クリップアート、オートシェイプ (吹き出し)、キーボード入力 の組み合わせ (年賀状やクリスマスカード など) |
フォント 保存・開く テキストボックス |
1年生から | イラストと吹き出し、吹き出しの中に会話文を入力し、1枚の作品にして印刷する。一人1枚でもいいし、二人組で一つの作品を作ってもよし。 吹き出しの中の文字のフォントを変えることで見栄えのする作品になる。 1時限では作品を完成しづらいので、保存(セーブ)すれば続きができることを知る。保存先はフロッピーでも先生機のMOでもサーバーでも。 レイアウトを考えると、文字を入力するにはテキストボックスを利用するとよい。 |
ワード:総合 B. 詩と図枠の組み合わせ (社会や理科のレポートなど) |
コピー・貼り付け 右クリック 図−ファイルから 画面の表示サイズ インデント |
2年生から | 地の文とイラストやオートシェイプ、ワードアートなどの図枠を組み合わせて作品にする。図枠では、外部のファイルからも絵を取り込む。また、同じ図枠を複数作成する方法(コピー・貼り付け)があることも知る。 作品全体を画面で確認するために、印刷プレビューや、「表示」のズームを使ったりする。 高学年では、地の文と図枠の位置関係を調整するために自分で (図枠やワードアートなどの)書式設定 を決める練習もする。書式設定画面は右クリックまたはWクリックで出す。 地の文のレイアウトには、インデントも使える。 |
キーボード練習 A. Ozawa-Kenを使った練習 資料あり |
ホームポジション | 2年生から | 手元を見ないでアルファベットを入力する練習。到達を記入する表で自己管理できるようにする。 |
キーボード練習 B. 単語集などを使った練習 資料あり |
Ctrl+M(Enter) Ctrl+H(Backspace) <ショートカットキー> |
3年生から | タッチタイピングで仮名入力ができるように独自に作った単語集などを使って練習する。入力する量や速さが目的ではなく、単語一つ一つが正しい指使いで手元を見ないで入力できているかのチェックを必ずすること。単語集にはキーボードの段ごとにレベルアップできるような単語が集められている。 Enter と Backspace にショートカットキーを使用することで、ホームポジションに手を置いたまま、仮名の文章を入力することができる。 |
そのほか:マウスを使わないワード などの終わり方 |
Alt+F4(閉じる) 「いいえ(N)」 |
1年生から | 特に低学年では、小さいアイコンにマウスをあわせて、それを動かさないままクリックすることが困難。(手の大きさに比べてマウスが大きい) キーボードでパソコンを操る手始めとして、これを覚えることは意味がある。 |
そのほか:予期しないウィンドウの 閉じ方 |
Escキー | 1年生から | マウスの右ボタンを押してしまったり、ショートカットキーを失敗したりすると、予期しないウィンドウが表示されることがあり、こういった場合、ほとんどのウィンドウはEscキーで消す(閉じる)ことができる。 |
ワード:漢字仮名交じり文 | 変換 確定 カタカナ言葉の変換 文節区切りの変更 連文節変換 ファンクションキー |
3年生から | 変換は文節単位で行うこと、変換を元に戻す、文節区切りを変更する、カタカナ言葉も変換で出せること、変換に関するファンクションキーなどを覚える。また、場合によっては複数文節を同時に変換できることも知る。 |
エクセル:表の作成 | セル・行・列 セルの書式 連続データ コピー・貼り付け 範囲の選択 データの型 |
3年生から | 表の題材としては、カレンダー、1週間の時間割など。 まず、画面がワードと異なること、セル・行・列の概念などをきちんと覚えて、それぞれの扱い方に慣れる。 ここでは、次のようなセルの書式について知る。 フォント(字の色、形、大きさ)、パターン(セルの色)、 セルの大きさ(行・列の幅) データの型にいくつかの種類があり、扱いが異なることも知る。(文字、数値、式など) |
エクセル:計算の表 | 式 式のコピー 絶対参照・相対参照(F4) 表示形式・式の値 |
4年生から | 九九の表などを作ってみる。 表の題材としては、お年玉の合計額やお小遣い帳なども身近でよい。 電卓をたたく代わりに、パソコンに計算させることができることや、再計算についても知る。 |
エクセル:グラフ | グラフの作成 グラフ枠 グラフの「部品」 |
5、6年生 | 表からグラフを作成する。また、目的のグラフを作成するための表の形がわかるようになる。作成したグラフに手を加えて、適切なものにすることを覚える。 |
ペイント:お絵かき | ツールボックスの活用 メニューの使用 右クリック 移動・コピー・貼り付け |
1年生から | ペイントは、Windows付属のお絵かきソフトながら、メニューバーからはかなり高度なテクニックを使うことができる。学年ごとに、使うレベルの異なる絵を作ることができる。また、「お絵かき」をしながら、ツールボックスやメニューバーの使用など、一般的なWindowsソフトの操作も覚えることができる。 |
そのほか:保存・開く | 保存(セーブ) ファイル・フォルダ・ドライブ ファイルの場所(保存場所) ファイル名 名前を付けて保存 上書き保存 |
1年生から | 続きを、別の時間にするときにはどうしても必要。早いうちから保存場所の意識を持たせる。低学年では「セーブ」と言った方がわかりやすい。 「保存場所」は、アプリケーションによって呼び方が異なる。また、MyDocumentsは、読み方と意味がわかっているとよい。 自分自身(生徒機)、先生機、サーバの違いを知る。 |
そのほか:ヘルプ | ヘルプキー(F1) キーワード 質問での検索 目次からさがす |
5、6年生 | 高学年になれば、少しずつ、ソフトの機能を自分で探せるようになるとよい。 一般的なマニュアルの構成、ヘルプの使い方など、アウトラインだけでも一通り説明を聞いておきたい。 |
小学校のパソコン授業は、このように、ありふれたソフト(ペイント・ワード・エクセル)を使って、パソコン(Windowsマシン)に親しみ、次の段階(中学生)でパソコンが十分道具として機能できるような準備段階とみたい。 授業時数については特に記載していない。作品を印刷する場合は、プリンタ数、児童数などで時数が異なってくると思われるし、キーボードの練習などは、時数を多く取れば取るだけ上達する。また、児童の様子、課題のある場合にはその仕上がりの具合などでも時数はクラスごとに異なってよい。 ただし、特に学年単位の到達目標を持たないので次年度は続きということになり、クラス替えも考えると、学年ごとに年度末には進度をあわせたい。 |
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