パソコン授業のホーム
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パソコン授業案
 
 携帯電話やビデオのリモコンなどもコンピューターとして考えると、今の世の中はコンピューターなしには考えることができません。その中でも、パソコンは機能を限定しない唯一のコンピューターと言うことができます。
 機能を限定しない、ということは、言い換えれば使い方によっていかようにも使うことができる、あるいは、使う人によってどんな道具にもなる、ということです。
 しかし、どんな便利な道具も、正しい使い方ができなければ十分その機能は発揮できないし、快適に使うためにはそれなりの練習が必要です。
 
 こういう世の中で、小学校でパソコンを授業に取り入れるということは、とても大切なことだと思います。
 まず、パソコンを好きになること。パソコンが嫌いになっては、将来が不幸です。
 次に、パソコンと友達になること。パソコンは道具ですが、道具として機能するためには使う人との会話が必要です。その、会話の仕方、パソコンが何を言いたいのか、パソコンに何をさせたいのかのやりとりを正しくできることが不可欠になります。
 最後に、パソコンをよく知ろうとすることです。その動き方、仕組み、からくりなど、知れば知るほどおもしろく、またもっと知りたいと思います。少しわかるようになれば、次々とわかるようになってきます。
 小学校でのパソコン授業は、大人のように義務感ではなく、こういうふうに楽しみながら自然とパソコンに親しみ、道具として違和感なく使えるための準備段階です。ですから、特定のソフトに習熟するのではなく、どのソフトにもほぼ共通して言える、パソコン独特の「性質」に「慣れる」ことを目的にしたいです。(別紙「パソコン習熟の目安項目」参照)
 また、もう一つ大事なことは、文字入力です。パソコンと会話するためには、どうしてもマウスの他にキーボードを使って文字などを入力する必要があります。パソコンを道具として活用できるか否かは、これが違和感なくできるようになるかどうかにかかっていると言っても言い過ぎではないと思っています。できれば、手元を見ないで入力できるように、小学校のうちにキーボードのタッチタイピングをマスターすることが望ましいです。
 
 このことをふまえて、今まで低学年を中心に行ってきたパソコン授業および、今後こんなこともやってみたらどうか、という授業内容をまとめてみました。参考にしてください。
 もっとも避けなければならないことは、授業内容が強制になり、足がパソコン室から遠のいてしまうことです。今はまだ、小学校でパソコンがカリキュラムとして確立されていません。今のうちにパソコンを友達にしてしまえばしめたものですので、子供たちのためにがんばりたいです。
 
 特に低学年においては、今までの授業を見ると、十分パソコンに親しみ、パソコン授業を楽しんでいることを感じています。1、2年生では、一人1台のパソコンより、台があいていても二人一組で楽しんだ方がよい場合が多いようです。
 
 代表的な3つのソフト(お絵かき:ペイント、ワープロ:ワード、表計算:エクセル)がそこそこ使えるようになれば、大げさですが、他のどんなソフトでも使うことは難しいことではありません。また、パソコンの仕組みがわかってきて、この3つがあれば、レポートを書いたり表やグラフを作ったりと、十分授業にパソコンを活用することができます。低学年から適切にパソコンに親しんでくれば、高学年ではパソコンを道具としてさまざまに使いこなすようになります。
 パソコンが本当に一人一人にとって役に立つ道具になるよう、授業に工夫を重ねていきたいと思っています。
 
 ある程度3つのソフトが使えるようになってくれば、次のような授業も楽しいです。
・ホームページを作るソフトなどを使って、自己紹介のホームページを作る。(お絵かきソフトを使った自画像を挿入して)
・プレゼンテーションソフトを使って、電子紙芝居を作る。
・音楽ソフトで作曲や合奏をする。
・2つのソフトを同時に使う。(ワープロソフトと百科事典、など)
 
 インターネットについては、パソコンスキルとは別に考えたいので、ここでは特に紹介していません。
 
 この資料について、ご意見などありましたら、是非お教えください。
 
 
平成14年10月15日
平成16年11月13日 改訂

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