ファイルの保存 とは
1.ソフト
パソコンの中は、大きく分けて、ハードウェアとソフトウェアとに分けられます。
ハードウェアとは、パソコンの機械の部分で、パソコン本体、ディスプレイ、キーボードやマウスのほか、プリンタやスキャナなどたくさんあります。ハードウェアは、電気とソフトウェアがなければ、ただのがらくたです。
ソフトウェアには、いろんな役割があります。
Windows(ウィンドウズ)という名前の付いたソフトウェアは、基本ソフト(OS:オペレーティング・システム 3.1, 95, 98, 98SE, Me, NT, 2000, XPなど)といって、上に書いたハードウェアが正しく動くためと、ハードウェアを使って、人とパソコンとがうまくやりとりができるようにするためにあります。(マン・マシン・インタフェースと言います。)Mac OSと言うのも、別のタイプのパソコンの基本ソフトです。
厳密に言うと、それぞれのハードウェアがパソコンの一部として動くためにはデバイスドライバという特別のソフトがあって、基本ソフトはこういったソフトや、あとで言うアプリケーションソフトが互いに情報をやりとりして、パソコンが正しく道具として役に立つように、土台となるソフトのことです。
アプリケーションソフトとは、ワープロ(ワードなど)、表計算(エクセルなど)、お絵かき(ペイントなど)、インターネット(インターネット・エクスプローラなど)そのほか、パソコンで何かをしようとしたとき使うほとんどのソフトのことです。
2.ファイル
アプリケーションソフトが作るまとまりのある情報のかたまりをファイルと言います。「情報のかたまり」とは、文書や表、絵などのことです。
ファイルには名前を付けます。名前には、ほとんどどんな文字でも使えるし、長さにも制限はありませんが、たまに使えない文字もあります。普通に考えられる長さの当たり前の名前ならたいてい問題はありません。
ファイル名は、ファイルの名前と「拡張子(かくちょうし)」と呼ばれる半角3文字(または4文字)のファイルの種類を表す部分とをピリオド(“.”:ドット、とも言います)でつないだ形をしています。(文字には全角文字と半角文字とがあります。全角文字は、半角文字二つ分の大きさです。)
なまえ.doc (.docと言うのは、ワードで作ったファイル、と言う意味)
パソコンの中の情報(データ、と言うこともある)は、全部このファイルの形になっています。パソコンの中にファイルを入れることを「保存する」と言います。保存は、パソコンの中だけでなく、フロッピーやMOなど、いろいろなものにできます。
3.フォルダ
ファイルをいくつかまとめて入れる入れ物をフォルダと言います。フォルダの中には、ファイルだけでなく別のフォルダを入れることもできます。フォルダの中のフォルダを、サブフォルダ、と言うこともあります。
4.ドライブ
パソコンの中のファイルを保存する場所は、いろんな種類があります。この、いろんな種類の場所を同じに使うことができるように、ドライブという考え方があります。
ドライブは、アルファベット1文字で区別します。(ドライブ名と言います。)
ドライブになるものには次のようなものがあります。それぞれ、○○ドライブというふうに言います。
ハードディスク(HD)、フロッピーディスク(FD)、MO、
CD−ROM、CD−R/RWなど
ハードディスクだけは、その中を分けて、いくつものドライブにすることができます。
ドライブの中には、フォルダとファイルを好きなように入れることができます。たくさんのファイルは、適当な名前のフォルダに分類して、整理しておくことが大切です。フォルダがたくさんになったら、フォルダも整理しましょう。
ふつう、ハードディスクドライブは、CとDになっています。このうち、Cには、パソコンが正しく動くための大切なファイルがたくさん入っているので、Cにあるファイルは削除したり名前を変えたり、ほかのフォルダに動かしたりしません。こうなったとき、パソコンが動かなくなってしまうこともあります。
5.サーバ、ほかのパソコン(先生のパソコンなど)への保存
パソコン室のように、たくさんのパソコンがネットワークでつながっているときには、一つのパソコンのデータ(ファイル)を、ほかのパソコンの中に保存することができます。このとき、よそのパソコンのフォルダもドライブの文字(CとかDとかというような)で呼ぶことで、自分のパソコンのドライブと同じだと思って使うことができます。こういうドライブのことをネットワークドライブといいます。
先生のパソコンのMOには、Kというドライブの文字がついています。だから、Kというドライブの中に保存すれば、先生の持ってきたMOに保存されるのです。
6.「開く」、「上書き保存」と「名前を付けて保存」
ワードで新しい文書を作ると、「文書1」という名前になっています。これは、「名前はありません」という意味です。だから、保存するときには名前をつけなくてはなりません。これを、「名前を付けて保存」する、といいます。文書の名前は、画面の一番上に表示されています。一度「名前を付け」たら、ここに表示されます。
一度保存したファイルを次に使うときには「開く」で画面に呼び出します。このときは、開いたファイルの名前が画面の一番上に表示されています。
開いたファイルに修正や追加をしたら、元の場所に保存し直します。これは「上書き保存」です。
たくさん追加や修正をするときは、時々「上書き保存」します。これは、途中でパソコンが使えなくなったりしても大丈夫なように予防の意味での保存です。また、修正途中で席をはずすときにも、保存しておく習慣をつけるようにしましょう。
このほか、元のファイルはそのまま残しておいて、修正したものも保存したいときに「名前を付けて保存」します。これは、修正したものに新しく名前を付けて、別のファイルとして保存することです。
情報教育アドバイザー
広田さち子
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