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リンク集を作ろう
 
パソコン室での授業で、インターネットを使うことが多くなりました。普通教室にもインターネットにつながったパソコンがおかれるようになってきました。
インターネットを授業で使うときには、主に二つのやり方があると思います。
一つ目は、子どもたち自身で目的のページを探して情報を見つけるやり方。
もう一つは、先生があらかじめページを探しておいて、みんなで同じページを見るやり方。このときは、1つだけのこともあるし、いくつかのページを用意して、その中から子どもたちが選んで見るやり方とがあります。
この二つ目のやり方をするとき、それぞれの生徒機で同じページを表示することで時間をとられてしまっては、せっかくの授業時間がもったいないです。
 
パソコン教室によっては、先生機からページの情報(URL:ページのアドレス)を生徒機に送信し、生徒機でインターネットの画面を開くことができます。また、直接目的のページのURLを文字列として送ることもできます。ページそのものをあらかじめサーバなどに保存することもできますが、使いたいページの数が1つではないときに、子どもたちが選ぶには不便です。
 
ここでは、Internet Explorerを使って簡単にリンク集を作り、子どもたちの画面に表示して使う方法の1つを紹介します。
 
(ここでは、Internet Explorer 6.0をWindows XPで使ったときのやり方を説明しています。これ以外のOSや、Internet Explorer以外のブラウザをお使いの場合には、それぞれの環境で読み替えてください。この通りにならない場合にはご容赦ください。)
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Internet Explorerには、『お気に入り』という機能があって、一度訪れたページを登録しておくと、次にはここをクリックするとそのページが表示される、ということは、よく使われることです。しかし、『お気に入り』が増えたときに、整理するのは結構面倒くさいことです。
 
『お気に入り』の表示には2種類あります。1つはツールバーの『お気に入り』をクリックして、ウィンドウの左側に常時『お気に入り』を表示しておくやり方。もう一つは、メニューバーの『お気に入り』をクリックしてプルダウンメニューを使うやり方です。
一つ目のやり方は、いくつものページを順繰りに見ていくときには便利なやり方ですが、ページを表示する部分が『お気に入り』の分、狭くなります。
ここでの説明は、このどちらの表示でもたいていは有効ですが、どちらか一方だけでしか使えない機能もありますので、やってみてください。
 
整理するのに一番普通に行われるのは、『お気に入り』の整理、という機能を使うことです。『お気に入り』を開くと、一番上から二つ目にあります。これは、小さなウィンドウが開いて、『お気に入り』を分類して入れるフォルダを作ったり、『お気に入り』やフォルダの名前を変えたり、ドラッグして移動することができます。Ctrlキーを使ったコピーや、削除など、エクスプローラ上の作業はほとんどできます。フォルダや『お気に入り』をドラッグして、表示順を変えることもできます。ただ、このウィンドウは小さいので、とても作業はやりにくいのが難点です。
実は、これと同じ作業は、画面左の『お気に入り』でも、プルダウンメニューでも同じようにできるのです。フォルダを作ったり削除したりは、目的の『お気に入り』やフォルダでの右クリックメニューで行います。 
※名前順で並び替え:プルダウンメニューのみ
※新しいフォルダの作成:ツールバー(左側)のみ
 
もう一つ、エクスプローラを使うやり方があります。画面左側の『お気に入り』ツールバーでも、プルダウンメニューでも、『お気に入り』にフォルダがあればそのフォルダの上で右クリックして「エクスプローラ」を選ぶと、エクスプローラ画面(マイコンピュータでフォルダを表示したものと同じ)が開きます。全体を見たいときは、「一つ上の階層へ」移動します(  )。フォルダ間の移動やコピーをしたいときは、同じ画面の中でもできますが、目的のエクスプローラ画面を複数開いて、マウスでドラッグするとわかりやすく操作できます。そのままドラッグ&ドロップで移動、ドロップの時にCtrlキーを押しておくとコピーになります。
エクスプローラ画面なので、当然、名前の変更や削除もできます。
ただし、Internet Explorerで『お気に入り』を表示するときの表示順は、ここでは変えることができません。ここでの表示は、「アイコンの整列」(メニュー→表示)に従います。
 
この、『お気に入り』の内容は、通常Cドライブにあります。場所は
C:\Documents and Settings\ユーザ名\Favorites\(フォルダ名)  :XPの場合
C:\Windows\Favorites\(フォルダ名)              :98やMeの場合
です。従って、マイコンピュータなどからこのフォルダを開いて作業することもできます。
複数のウィンドウを開いておくと、移動やコピーの作業がしやすくなります。
Internet Explorerの『お気に入り』も開いておくと、変更が反映されるのがわかります。
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開いているページを『お気に入り』に追加する方法もいくつかあります。
その一つは、『お気に入り』のプルダウンメニューから、一番上の「お気に入りに追加」を選ぶ方。『お気に入り』の中の特定のフォルダにしまいたいときは、「フォルダ」ボタンをクリックしてフォルダツリーを表示し、目的のフォルダを開いてからOKします。ここで表示されるフォルダの並び方は、名前順になっていて、『お気に入り』の表示順とは違っています。このとき、登録するページの名前を変えることができます。はじめに表示される名前は、Internet Explorer のタイトルバーに表示されている名前です。すでに同じ名前の『お気に入り』が登録されていると、上書きしていいかどうか聞いてきます。これは、名前が同じでアドレスが違っていても上書きされてしまいますので注意が必要です。
次は、左側のツールバーで「追加」をクリックするやりかたです。これも、プルダウンメニューと同じダイアログボックスが表示され、やり方は同じです。
 
もっと簡単なのが、アイコンをドラッグしてしまうやり方です。ドラッグするアイコンは、タイトルバー(一番上の青いところ)の左端のアイコンか、アドレスバー(アドレスを書き込む場所)の左端に着いているアイコンで、これを『お気に入り』の好きな場所にドラッグします。これは、ツールバー(画面左)でもプルダウンメニューでもしまうことができます。ツールバーが画面にあるときは、そのまま、しまいたいところにドラッグします。ツールバーがないときは、メニューバーの「お気に入り」までドラッグしてしばらく待っていると、プルダウンメニューが開くので、その中の目的の場所までドラッグします。しまう場所は、黒いバーで示されます。フォルダの中にしまいたいときは、アイコンをドラッグして、フォルダの上でしばらく待つと、フォルダが開いて中が見えますので、そこにしまいます。(6.注意 参照)
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使いたいURLを、『お気に入り』の中の一つのフォルダにまとめます。
「ファイル」→「インポートおよびエクスポート」を選ぶとウィザード(画面と会話をしながら作業を進めるウィンドウ)が開始されます。ここで、指示に従って、エクスポートする(外へ出す)フォルダとどこへ出すかの場所を指定すると、選んだフォルダの内容がhtmlファイルとして指定した場所に作成されます。
このファイルは、インターネットのリンク集のような形をしていますので、開くと『お気に入り』がずらっと並んで、クリックできるようになっています。これは、ローカルなファイルなので、Ineternet Explorerのメニューから「表示」→「ソース」とすると、メモ帳が開いてページのタグの編集ができます。表示される文字列を変更したいときには、ここで編集して「上書き保存」をします。
『お気に入り』のバックアップを取りたいときに、この機能を使うことができます。エクスポートした『お気に入り』は、インポートで取り込むことができます。あらかじめ新しいフォルダを作っておいて、そこにインポートすれば、上記のやり方で、必要なリンクだけを編集して取り込むこともできます。(バックアップを元に戻すことを、リストアと言います)
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エクスポート機能で作った『お気に入り』ファイルは、生徒機から見える場所においておけば、先生の作ったリンク集を開くことができます。生徒機の『お気に入り』にこのファイルの場所を登録しておけば、ファイルを作り替えるだけで、いつでも使いたいリンク集を表示することができます。
開くには、Internet Explorerの「ファイル」→「開く」で目的の『お気に入り』ファイルを開きます。ファイルをおく場所は、なるべくなら、生徒機からは見えるだけで編集できない場所がいいでしょう。お気に入りファイルを生徒機に転送できれば、さらに手軽です。
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『お気に入り』にページを登録する際、Internet Explorerの「お気に入りに追加」を使っても、ページのアイコンを『お気に入り』フォルダにドラッグしても、できたショートカットアイコンは、エクスプローラ上でダブルクリックしたり、『お気に入り』を表示してクリックすることでページを見ることができます。ただし、開いているページがインターネット上のホームページのときと、パソコンの中にあるファイルのときとでは、ドラッグで追加する『お気に入り』は、「お気に入りに追加」機能で作った『お気に入り』とは内部的には違う扱いになります。アイコン(『お気に入り』に付いているマーク)の形が違うのでわかりますが、別の用途でこのショートカットアイコンを使おうとすると違う動きをする場合がありますので、気をつけてください。(ファイルを開いているときにドラッグすると、できるのはファイルへのショートカットです。これ以外で作ったものは、「インターネットショートカット」と言います。ファイルへのショートカットは、エクスポートではリンクになりませんのでご注意ください。『お気に入りの追加』を使えば、ファイルへのショートカットもインターネットショートカットとして登録されます。)
エクスプローラでダブルクリックしたときの動きは、すでに開いているIneternet Explorerがあるかどうかで異なります。また、開いているInternet Explorerが複数ある場合には、最初に開いたウィンドウの表示が替わります。
  ※これを防ぐ方法は、Internet Explore のオプション(ツール→インターネットオプション→詳細設定)にある「ブラウズ」項目の『ショートカットを起動するためにウィンドウを再使用する』のチェックを外します。こうすることで、いつも新しいウィンドウで開くことができます。
ちなみに、デスクトップなどにページへのショートカットをおいているときも、これを開くときは、エクスプローラ上でのアイコンをダブルクリックしたときの動きと同じです。
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7.更新履歴
 
2006/1/21  「6.注意」内、※コメント追加